生きる上で何が一番大切なのだろう

つむじかぜ221号より


1月12日の朝刊で、サントリーが掲載した伊集院静氏の新成人応援メッセージをお読みになりましたか。この広告は、毎年恒例になっていて、山口瞳氏、倉本聰氏に続いて伊集院氏で3代目だそうだ。

以下、「関心空間」のサイト
→ http://www.kanshin.com/diary/1690520

その中で、以下の一節を読んで「そうだ!その通り」と納得した。

「今、日本も、世界も歴史にない不況に直面している。その原因はこころない大人が金を得ることを人生のすべてと考えたからだ。金があれば何でも手に入ると卑しいこころを抱いたのだ。自分だけが裕福ならいいとしたのだ。その大人たちの大半は先進国で最高の学問を修得した人たちだ。なぜこんなことが起きたのか。それは人が生きる上で何が一番大切かを学ばなかったからだ。」

しかし、はたと考えた。生きる上で何が一番大切なのだろうと。伊集院氏は「自分だけが、日本だけがよければではいけないことを学ぼう。」と言っている。2008年のメッセージでは「、、、もっと大切なことがある。人間は己以外の、誰かの、何かのために懸命に、生き抜くことだ。」

これには、異論も多々あろう。私だって、「自分のために頑張れない人間は人のために頑張ることなんかできない」と思う。何かのためが、行き過ぎて戦前のようになっても嫌だ。

しかし、欲だらけの人間がこんなおかしな世界にしてしまった。やっぱり、もっと大切なことがある。私も、一緒に叫びたい気持ちになった。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

シェアする