金華山・黄金山神社 修復支援作業(3)

つむじかぜ426号より


私の家族が、金華山黄金神社でどんな支援活動をしたかは、権禰宜の日野さんが書いている「金剛山日誌」というブログをご覧く頂きたい。3/28、3/29の両日とも、工事をしたその日に掲載された。日野さんのあの雰囲気にはそぐわない早業だ。 

3月28日:ダム工事3月29日:灯篭修復工事

単管パイプを組んだことなどないから、組み合わせに使う金具のことも、それを止めるレンチも使い方が分からない。全て、上川さんと三上さんに教えられながら見よう見真似でやってみた。

上川さんの頭の中には、ダムに掛かった新しい水路の完成図があるのだろう。私たちは、最初の内は、最終的にどういう形になるのか、全く分からず言われるがままに体と手を動かした。段々に、その意図が分かってくると、自分たちでも工夫する余地が出てきて、時間が経つのも忘れて夢中になっていた。

作業は、意外にも早く終わった。失敗もなく、上川さんが思い描いた通りに水路ができて、上のダムには水が入らなくなった。たった5時間ほどの作業だが、私たちは達成感を味わった。「これで、泥がかき出せる」日野さん、上川さん、三上さんのお三方は大変喜んでおられた。それを見て、私もじわっと嬉さがこみ上げてきた。この工事は、随分前からの懸案だったそうだ。少しは、役立に立ったらしい。

15:30ごろには片付けも終えてこの日は作業終了。すると、三上さんが、港の防波堤での釣りに誘ってくださった。何故か、人数分の棹がと仕掛けがすぐに用意され、みんなで釣りに出かけた。私達家族は、これまた素人で、三上さん、上川さんのお二人にお世話になった。釣りの雰囲気だけでも楽しめればいいくらいのつもりだったが、なんと、私は、30cm程のアイナメを釣り上げた。いやはや気分は最高。更に続けたかったが、あっという間に日が暮れてしまった。

翌日は、8時半から作業開始。作業前には、必ず御本殿に向かってお参りする。御本殿までは、かなりの階段を登らなくてはならないので一番下の随神門の前ですませるが、作業の安全を丁寧に祈る。

この日は、3.11で倒れてしまった灯篭を組み上げる作業だ。既に、大きな地震でも倒れないようにと、土台に単管パイプを打ち込んで、その上に大小の石を引きつめ、コンクリートで固め、灯篭の各部分の石にボルトを組み込む作業が完了していた。ここまでに随分時間が掛かっているそうだ。後は、最後の組上げ作業だけが残っていた。

長さ約3m、太さ10cm程の丸太で三脚を組んで、滑車で灯篭の上部の石を引き上げた。途中で、接着部分が剥がれたりしたが何とか定位置に据えることができた。もう一基、向かって左側に倒れてしまった灯篭があった。今度は、土台を固めるための穴掘り作業からだ。つるはしとスコップを使う作業は、やっぱり重労働である。

この日は、私たちが、昼過ぎに帰らなくてはならなかったので、コンクリートを流し込むところまではできず、中途半端に終わってしまい、申し訳ない気持ちで一杯だった。みなさんにお礼を述べ、昼食後、金華山を後にした。

ゴールデンウィークも弊社の金華山支援ツアーが催行される。微力ではあるが支援を続けていければと思う。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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