頑張ることでしか立ち上がれない

つむじかぜ527号より


今さっきNKT(NEPAL KAZETERAVEL CO.,LTD)の社長プリスビーからメールが入ってきた。ずっとこの村のことを心配していたので嬉しいニュースだ。

やっとパトレ村のSher Bahadur Gurungさんと連絡取れました。
全部の家がかんぜんにくずれてしまい大変だそうです。
人は怪我もなく無事と言う事です。
しかし、水牛、牛、やぎなどが埋まっていたので今村人自分でRescueをしているそうです。

今、テントやそのくずれた家のやねのトタンでTemporary Shadeを作って生活をしているそうです。
Governmentの方からテントや食料は届いたようですが少ない。
埋まっている食料を探し出して食べようとしているそうです。
とにかく、人は無事で良かった。

パトレ村は、震源地に極めて近い。弊社では、この村の農村ステイのツアーをつくっている。私も数年前に訪問したことがある。今日まで連絡が取れず心配していた。もちろん、今後の生活は大変ではあるが、無事との知らせに安堵した。

考えてみたら、4/25の地震発生からまだ一週間経っていない。あまりにも衝撃的なことがありすぎて、呆然としてしまい時間の流れがとても遅く感じる。あの日、地震発生のニュースはTwitterですぐに入ってきた。ツアー参加中のお客様の安否を確認し、翌日以降に出発するお客様の対応に弊社のスタッフは追われた。結局GW中のツアーはすべて中止した。

私たちが現場の対応に追われる中、「風の旅行社で支援するなら応援するよ」といったメッセージを何人ものお客様から戴いた。正直申し上げて、私たちの意識はそこまで考えが及んでいなかったが、このメッセージに突き上げられるようにして「ネパール震災支援金」を4/28に開設した。

実にありがたいことだ。こんなにも沢山ネパールを応援してくれる人がいて、私たちの背中を押してくれる。支援の方法・内容はこれから現地と相談して決める。とにかく何かを具体的にやらなくては何も始まらない。こういうときだからこそ強い気持ちで前に進まなければ駄目だ。呆然となどしてはいられない。

NKTのスタッフたちも落胆し呆然としている。無理もない。余震があるから外で寝ているスタッフもいる。みんな疲れているに違いない。ネパールは、近年政治的な混乱が続いたが、ようやくここ数年、明るい兆しが見えてきていただけにショックが大きい。しかし、命が助かった者は、被害にあった人たちのために自分たちの手で何かしなくてはならない。私どもがお客様に突き動かされたように、今度は、私たちが彼らの背中を押す番である。少々酷な話かもしれないが、頑張ることでしか立ち上がれないこともまた確かである。

5月5日からネパールへ行ってそのことを彼らと話し、私たちが応援するから頑張れと言ってこようと思う。 皆様にも、より一層のご支援をお願いすることになると思います。何卒、宜しくお願い申し上げます。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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