MUFGコイン

*風のメルマガ「つむじかぜ」627号より転載

以下は、4/30付朝日新聞デジタルの記事から要約したものである。


三菱東京UFJ銀行は5月1日、独自の仮想通貨「MUFGコイン」の実証実験を全行員約2万7千人を使って始める。ビットコインと同様のブロックチェーン技術で、決済や送金が低コストでできる。メガバンクによる仮想通貨プロジェクトは世界初。

スマートフォンにアプリをダウンロードして仮想通貨の口座をつくり、銀行口座のお金を「1円=1MUFGコイン」に交換して使うのでビットコインのような投機性は生まれない。

店舗にアプリを入れたスマホやタブレットがあれば、専用端末がなくても支払える。利用者同士がコインをやりとりできるので、割り勘分をコインで払う場合などが想定される。コインは必要に応じて現金に戻せる。


今までは、メガバンクは仮想通貨に対して自分たちのビジネスを脅かすものだとして警戒してきた。しかし、新しい技術を積極的に取り入れて顧客のニーズをつかみ新しい世界を創造しようというわけだ。180度の転換である。

何故か。想像するに、現在、巨大な中央コンピューターであらゆる取引を管理しているが、巨額の投資を延々と必要とし、現在は、そのコストを手数料という形で消費者に負担してもらっているが、いつまでもそんなことが受け入れられるとは思えないと気づいたのだろう。もっといえばブロックチェーン技術で新しいビジネスの可能性を切り開こうと考えたに違いない。


ブロックチェーンでは、分散配置されたすべてのコンピューターに取引が記録され、その内容は瞬時に相互チェックされる。誤りがあれば取引は成立しない。改ざんはほぼ不可能な設計になっている。

しかも、インターネット上で低コストでこのブロックチェーンは稼働する。よって巨大な中央コンピューターは無用の長物になる。もちろん、この技術は、コンピュータで管理しているあらゆる分野に応用ができるに違いない。インターネット上に情報がばら撒かれるような気がして少々不安になるが、改竄はほぼ不可能という特性から考えると、行政などの公的情報管理も可能だろう。電子投票の選挙が可能になれば選挙投票に関するコストは激減する。

「MUFGコイン」の一般利用は来春からというからもうすぐだ。振り込みや外貨両替の手数料などが大幅に安くなるそうだが、それくらいでは利用価値が見えてこない。きっといろいろなアイデアが出てくるだろう。同行では、コンビニのポイントとの交換機能をつけることも検討中だそうだ。ビットコインでは不安だがこれなら買ってみよう、という人が増えるに違いない。私もその一人である。


★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。


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