旅づくりの俳味

*風のメルマガ「つむじかぜ」647号より転載

大阪支店ができて20年が経つ。10/9、大阪で記念イベントがあり私も船上BBQだけ参加した。懐かしい方にもお会い出来て楽しい一時を過ごさせて頂いた。あっという間の20年だが、風のツアーは関西の人の方が向いているのか、関東より割合としては高いように思う。

なんといっても大阪支店は、風が専門店に脱皮して行く足掛かりとなったことは間違いない。応援してくださった関西の方々に大感謝である。

先週、大阪支店20周年を意識したわけではないが、『村上海賊の娘』を読んだ。大阪と一口でいっても、あれこれ色があるようだが、この物語は、村上海賊と泉州侍と泉州海賊の話である。

否、むしろ泉州人の話が際立っている。中でも、“俳味”という言葉が印象的だ。“俳味のない人間は、洒落(おもしゃ)ない”。関東人には中々理解できないし、私のような、信州人は洒落ない人間の典型かもしれない。

私たちが扱うデスティネーションは、理屈では理解できない。感覚・感性が必要だと言われるが、あるがままに、自然と文化、習慣、生活、そして歴史も含めて受け入れる覚悟がいると私は感じる。

イベントに参加頂いたKさんから「年配者むきのツアーも作ってほしい」と言われた。確かに、風のツアーは好奇心満載の“激しい”ツアーがおおい。風の文化かもしれない。今後も観光ツアーより、体験型ツアーが益々多くなりそうだ。関西でもバードウォッチングのツアーを始める。風カルチャークラブも頑張っている。

俳味豊かに洒落しゃいツアーをドンドン作っていきたい。長いお付き合いをお願いいたします。


★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。


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