結婚式

*風のメルマガ「つむじかぜ」698号より転載


日曜日に社員の結婚式があり、開式30分前には式場へ着くよう朝8時半に家を出た。式場は、最寄り駅から徒歩5分とあったが、遠目にもあそこが式場だと判るような洋館風の造りだった。最近は、結婚式専門に建てられたこういう式場での結婚式が、若い人には人気があるようだ。

入り口の門から歩道にはみ出すように何人か黒いスーツ姿の男性が立っていて、その一人が「結婚式に御参列ですか」と聞いてきたので「はい」と答えると、「御両家のお名前をお聞かせください」「○○家と△△家です」「かしこまりました。ではこちらにどうぞ」と、入り口の門の正面にある15mほどの幅で50段もあろうかという大きな階段ではなく、横の細い通路を通って受付のロビーまで案内してくれた。確かに、この案内をしてもらわなかったら階段を登ったに違いない。登ってから「受付は下です」などと案内されたらさぞかし嫌な気分になっただろう。

しかし、敷地の外にまではみ出て参列者を待ち、一人ずつ案内しないといけないとは随分面倒な話である。よくよくみると敷地に全く余裕がない。結局、あの階段は、御両人を囲んで参列者全員の集合写真を撮るためのものだと後で分かったが、カメラマンも歩道に3mはあろうかという折りたたみ式の梯子を広げ、それに登って撮影するという始末だった。しかも、歩道が少し坂になっているから梯子が傾いていた。倒れやしないかと心配したほどである。おそらく最初から集合写真を撮るために階段は設計されたのだろうが、敷地の狭さからくる制約とその意図がずれてしまったのかもしれない。

式場内のチャペルで行われた結婚式に招待客全員が参列し、そのまま披露宴にでた。式は儀式であって親族など限られた者で執り行い、その報告を披露宴でする。そんな区別があっていいと私は思うが、今回のやり方だと儀式というよりは披露宴も含めて一つのイベントということになる。みんなに祝ってもらうという主旨から考えれば、むしろこの方が正解かもしれない。

披露宴は、新郎新婦の気持ちのこもった清清しくてなかなか素晴らしいものだった。終了は14時を過ぎていたと思う。約5時間半かかり少々疲れたが、日暮れまでには時間がある。そのまま会社の男性スタッフ諸氏と二次会へと流れた。


★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。


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