【開講記】農耕地で多様種を観察  静岡・浮島が原

講座名:2/7(日) 冬の浮島が原 箱根を越えてケリに会いに行く

好天に恵まれた浮島が原
好天に恵まれた浮島が原


駐車場に隣接する池ではカワウやコガモがいます。アオジのオスの姿が見えますが、まださえずってないですね。あと1ヶ月はかかるかな? モズは虫でも探しているのか、何かとてっぺんが定位置です。池の隣のビオトープ付近では趾が黄色いのが特徴のコサギは「どじょうすくい」の動きで餌を探しています。

周囲と同化して非常に見つけにくかったのですが、キツツキの仲間のアリスイがいました!個人で来てたら絶対見つけていません。ガイド同行の醍醐味とはこういうことですね。できればアリを絡め取る長い舌も確認したかったなー。

池周辺を歩いてぐるっと一周します。ウグイスが藪の中で飛び回っています。時々現れるツグミはいつも姿勢がいいですね。一周して午前中終了。

珍鳥・アリスイ
珍鳥・アリスイ
ウグイス
ウグイス

午後はバスで場所を少し移動して観察続行です。上空では尾が長めのチョウゲンボウや、お腹にベスト模様のノスリが旋回しています。魚を狙うミサゴや、体が白っぽいハイタカの姿も見えました。田んぼではヒバリが「ビュル ビュル」と地鳴きしています。タヒバリもいます。といってもヒバリではなくセキレイの仲間らしいですが。まぁ似てますね。タヒバリは「ピピッ」と鳴きますが英名は「Pipit」だそうです。鳴き声から付けた?

ノスリ
ノスリ
タヒバリ
タヒバリ

箱根を越えないとなかなか会えないケリもいましたよー。ぱっと見はちょっと足長のハトですが、飛び立てば隠された白羽が現れてとても印象的です。目のアイリングも赤やオレンジで目立ちます。しかし警戒心が強すぎて、ちょっと距離を縮めると飛んでいってしまいます。ケリのときは双眼鏡だけでなくスコープ必携ですね。鳴き声も「ケリケリケリ~♪」でした。これも名前の由来は鳴き声か?

時々小鳥達が騒ぐので猛禽一挙襲来かと思わせますが、ちびっこの凧揚げや大人たちのラジコン飛行機等が飛来して勘違いをさせているようです。最後にはドローンも往復していきました。

カシラダカ
カシラダカ
ケリ
ケリ

コロニーが近いのか、アオサギが30羽ほどまとまっています。繁殖期が近いのでしょう、クチバシがオレンジの婚姻色になっています。その後もカワラヒワやムクドリの大群などに囲まれながら本日の観察は終了。観察種類も多めで、鳥生態系の大きなピラミッドを感じた一日となりました。

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2/28(日)は都市型公園の浜離宮、3/5(土)はまだまだ寒い山中湖ですよ!



【今回確認できた鳥達】


マガモ・カルガモ・ハシビロガモ・コガモ・カイツブリ・キジバト・カワウ・アオサギ・コサギ・オオバン・タゲリ・ケリ・タシギ・ミサゴ・トビ・ハイタカ・ノスリ・アリスイ・チョウゲンボウ・モズ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ヒバリ・ヒヨドリ・ウグイス・メジロ・セッカ・ムクドリ・ツグミ・スズメ・ハクセキレイ・タヒバリ・カワラヒワ。ホオジロ・カシラダカ・アオジ・オオジュリン・ドバト


 

風の鳥日和

 

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