私たちの目の前に広がる海、東京湾。
江戸時代に始まった埋立ては、この100年で拍車がかかり、湾岸の約9割の海岸線が埋め立てられました。これらの場所を古地図と現代地図を見比べながら、地理・地質・産業・文化・漁業に食文化と、その土地に秘められた盛りだくさんの素顔を探って歩きます。
時には舟で海からながめ、時には漁師さんと漁業体験をして、漁業文化を実感します。かつて海辺にあった神社仏閣の祭礼に、往年の面影を探ります。もちろん海辺の土地ならではの、おいしいものを食べることも。
世界的なスポーツ大会も終わり、これからも東京湾岸は大きく変わってゆくでしょう。それを静かに観察してゆきたいと思います。
テーマは…「海苔やアサリの故郷 東京湾最大の盤州干潟を歩く」
東京湾は明治以降、大々的に埋め立てられましたが、木更津市に本来の形態を唯一残す干潟があります。地元で生まれ育ち、干潟で海苔養殖やアサリ漁を続ける漁師さんの案内で、干潟と浅海域の成り立ちや意義を学びます。漁師宅の海苔加工場で海苔も買えます。
午後からは干潟の一角で地元漁協が運営する潮干狩り場で、アサリ掘のコツをあらかじめプロに教えて貰い、潮干狩りを楽しみます(持ち帰り:2kg迄、小学生以下1kg迄 ※2024年時点の規定)。
意外にも東京や横浜から高速バスで片道約1時間で行けてしまうこの場所で、干潟や潮干狩りを楽しみ、海の幸を持ち帰りましょう♪
集合後、漁師・斎藤氏の案内で、後背湿地~干潟の観察。その後、各自で昼食。午後は潮干狩りを楽しみます。潮干狩り場にて解散。
※当日の天候、その他の状況により順路などは変わる場合があります。その場合代替案として各種入場料や追加の交通費等、別途料金がる場合がございます。予めご了承ください。
※当講座では、講師の解説が良く聞こえるようイヤホンガイドを使用いたします(使用料は講座代金に含まれます)。イヤホンガイドとは、話し手が所持する送信機を通じて、複数の受信機へ音声を届けるツールです。
※昼食は含まれておりません。お弁当などをご用意ください。
街・村・人をとことん訪ね歩く
眞鍋じゅんこ & 鴇田康則 (まなべじゅんこ・ときたやすのり)
フリーライター&カメラマンの夫婦として「人の生活を記録する」ことをテーマに、長年をかけ国内外を旅して回る。農村漁村で、都会の片隅で、人はどんな暮らしをしているのか? 日々歩きながら探求を続ける。
◯眞鍋じゅんこ 1959年東京生まれ。ベトナムに通っていた頃、そこに古き良き日本があった。そして日本中の村や離島を訪ねて、カメラマンの夫・鴇田康則と記録し続けてきた。面白いことや人を見つけると、じっとしていられない。東京・千葉・神奈川にまたがる東京湾をくまなく取材し、たくさんの面白いことや場所、人を見つけた。著書に『ニッポンの村へゆこう』(筑摩書房)、『産む快感』(自然食通信)、『うまい江戸前漁師町』『中古民家主義 』(交通新聞社)、『アジアで麺』『ベトナムわんさか共和国』(トラベルジャーナル・共著)などがある。また、月刊誌『散歩の達人』(交通新聞社)にて『1964→2020東京オリンピックを歩く』を連載。ブログ『眞鍋じゅんこのまっすぐには歩けない』
◯鴇田康則 1954年東京生まれ。広告や雑誌、レコードジャケットなどの撮影と共に、アフガニスタンなど中央アジアや北米、タイ、ベトナム、などの人々の生活風景を写真に収めて歩く。現在、日本の村や東京の町歩きの他、東京湾の漁師や村の暮らしを記録。「中古民家主義」(交通新聞社)など眞鍋との共著の写真を担当。各種散歩系の雑誌の取材では、下町から山村まで様々なところを歩きカメラで撮影。著書『中古民家主義 』(交通新聞社)』、『うまい江戸前漁師町』(交通新聞社)、『ニッポンの村へゆこう』(筑摩書房)。また、月刊誌『散歩の達人』(交通新聞社)にて『1964→2020東京オリンピックを歩く』を連載。