風カルチャークラブのモンゴルツアーにおいて、長きに亘り同行講師を務めていただいている西村幹也さん。遊牧民の視点や精神文化を正しく知ることができれば、『遊牧文化』の世界観を紐解くことに繋がります。今回はオンライン講座のシリーズ第1部。ぜひご参加ください。
《配信形式》ZOOM
《参加費》3,300円/回 全5回一括申込の場合:15,000円
《見逃し配信公開期間》全回共通:2024年12月27日(金)迄
《各講座の内容》
第1回 10月2日(水) モンゴル遊牧民と馬の噺
モンゴル遊牧民が馬をどのように考えているのかを、呼び方、使い方、関わり方などを通してお話しします。遊牧民と馬の関係を知ることはそのまま遊牧民の世界観を知ることに繋がっています。そこの深いところをお噺します。
第2回 10月16日(水) 馬頭琴の噺-表話と裏話-
モンゴル文化を代表する馬頭琴。誰が知る伝統的な民族楽器とされる馬頭琴ですが、実は「馬頭がついたのって…」とか、「日本人が…」とかと、マニアックに突っ込んだ内容でお話しします。もちろん、基本情報はしっかりお噺した上で…
第3回 10月30日(水) 遊牧民の音楽とは? -なぜ打楽器がない?なぜホーミー?-
音楽は世界共通だ!って時々耳にしますけれど、それぞれの文化で音を出す目的は様々に変わります。静かな草原に暮らす遊牧民たちは音楽に何をもとめるのでしょうか?それはなぜか?なんて噺をあれこれします。
第4回 11月13日(水) ゲルの噺-正統進化した遊牧文化の結晶-
移動生活が前提の遊牧民たちに欠かすことの出来ないゲル(移動式住居)。ゲルがどのように使われるのか?そして、そもそもゲルとはなんなのか?ゲルが遊牧民の知恵と経験の結晶たる所以をお話しします。
第5回 11月27日(水) ナーダムの深い噺
モンゴルを代表するお祭り、ナーダム。今ではスポーツとして楽しまれることが多いナーダムですが、遊牧生活にとってはとても大切で重要な意味を本来は持っています。ナーダムを知ることは遊牧民の精神文化や世界観を知ることに繋がりますといった噺です。
遊牧民の土地を歩き続けるフィールドワーカー
西村 幹也 (にしむら みきや)
NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ理事長。
文化人類学、宗教人類学を専門とし、北アジア地域でのフィールドワークを30年以上にわたり続け、草原地域の遊牧文化から、シャーマニズムやタイガのトナカイ飼育民(トゥバ民族)、アルタイ山脈地域のカザフ民族たちの生活文化など追い続けている。得た知識や情報、体験を広く伝えたいと情報紙発行、遊牧文化講座、コンサート、写真展、展覧会、講演会など様々なイベントを精力的に開催する他、北海道羊蹄山に北方アジア遊牧民博物館を自力で建築、運営している。これら活動がモンゴル国によって認められ、モンゴル国友好勲章を授与されるにいたる。大阪大学非常勤講師(2021~)。単著『もっと知りたい国モンゴル』(心交社 2009)の他、共著多数。