●第3回 南インドツアーに向けて―知られざる南インドの歴史遺産―
南インド南部のタミルナードゥ州には、春季講座でご紹介した2つの世界遺産である「マハーバリプラムの石造建築群」と「大チョーラ寺院群」のほかにも、まだまだ日本ではあまり知られていない魅力あふれる歴史遺産があります。一例をあげれば、まるごと寺院都市のシュリーランガム、インド最大の塔門(ゴープラム)のあるミナークシ寺院、そして、インド亜大陸最南端にあり、美しい日の出と夕陽が見られるヒンドゥー教の聖地カニヤークマリ(コモリン岬)などそれぞれ異なる魅力に溢れています。
今回は、そうした南インドツアーで見学予定の多様な歴史遺産を、ツアー日程に従ってご紹介したいと思います。
講師
関根 秋雄 (せきね あきお)
1946年東京に生まれる。中央大学大学院博士課程を修了し、都立高校の世界史の教師として38年間在職。同時に2000年から中央大学文学部東洋史学科の非常勤講師として、南アジア史・東南アジア史を担当し2017年3月末に定年を迎え退職。
現在は、栃木県野木町に在住し、野木町国際交流協会理事及び相模原市を中心に活動する「インドシナ難民の明日を考える会(CICR)」副代表として、国際ボランティア活動を行う一方、「のぎ・歴史を歩こう会」を主宰し、街歩き、城めぐり等の活動を行っている。
主な著書
・『日本とのつながりで見るアジア4―東南アジアⅡ―』(岩崎書店 2003年)
・『世界史授業プリント―「世界史新聞」を生かす』(地歴社 2008年)
・『世界史授業シナリオ―黒板を大劇場に変身させるMPメソッド―』(地歴社 2012年)
・共著は歴史教育者協議会編の『知っておきたいシリーズ』(青木書店)に多数執筆
・翻訳 共著『アジア・美の様式(上・下)』(連合出版 1989年)