添乗報告記

【バードウォッチングツアー添乗報告記】
12/8発 珍カモメを探す!オホーツクの海鳥たちと小鳥たち3日間

 

ツアー名:珍カモメを探す!オホーツクの海鳥たちと小鳥たち3日間

2017年12月8日(金)~12月10日(日) 
文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)


冬のオホーツクの醍醐味と言ったら、日本では稀なカモメが現れることでしょう。初冬から流氷が来るまでの間、海が荒れれば荒れるほど、ヒメクビワカモメやアカアシミツユビカモメなどの珍カモメが見られる可能性が高まります。今回はそれに期待してのツアーです。


 網走川河口

7日夜から8日午前中に降った雪の影響でしょうか、千歳空港での機体のやりくりがうまくいかず、到着の飛行機に遅れが出て初日の鳥見の時間がほとんどなくなりました。それでも少しでも見ようと、まずは網走川河口へ向かいました。

日の入り間近の網走川河口では、オオセグロカモメ、カモメ、ユリカモメ。そしてホオジロガモやウミアイサ、シノリガモなどが見られました。日も沈んだので今日はこれまで。宿のある紋別へと向かいました。


 沙留と紋別、能取岬、網走、涛沸湖

この日は興部町沙留漁港、日の出からの探鳥です。到着して間もなく、灯台の奥からの日の出を拝みます。「晨色(しのりいろ)」の夜明けの港にシノリガモが浮かんでいます。外洋が荒れれば、思わぬ海鳥が漁港に入ってきますが、今回は穏やか。さて、どんな鳥がいるか…。

オオセグロカモメに混じってシロカモメが少し。シノリガモも多いようです。すると、眼の前にコオリガモの♂が1羽いました。漁船に追われて、どんどん近づいてきました。


朝陽を浴びるコオリガモ♂朝陽を浴びるコオリガモ♂

しばらく付近で観察しているとハシブトウミガラスが1羽。ちょっとラッキーです。オジロワシが上空を通過。ヒメウも多く、参加者のうち1名の方がチシマウガラスを撮影されていました。


港に入ったハシブトウミガラス港に入ったハシブトウミガラス

ホテルへ戻り朝食後、紋別漁港を回りました。海が穏やかなので、残念ながら珍しい海鳥はいませんでしたが、コオリガモやホオジロガモ、オオワシなどには出会えました。


目の前を通過するオオワシ目の前を通過するオオワシ

続いては能取岬へ向かいました。観光地でもありますが、バードウォッチングのポイントでもあります。やや雪に覆われていましたが、珍しく風はほとんどありません。観察には好条件です。ワタリガラス情報はあったものの見つかりません。しかし、沖ではミツユビカモメやたくさんのシロエリオオハムなどが見られました。

今度は網走へ。網走川河口から網走漁港を巡りました。やはり海が穏やかで海鳥は少なめです。たくさんのユリカモメの中に珍カモメがいないか探してはみたものの残念。ただ、ミツユビカモメを見ることができました。

この日のシメは涛沸湖でコミミズク。飛び回り始める時間に合わせ到着。程なくして、遠くに飛んでいるコミミズクを発見。観察していると、もう1羽。さらにもう1羽。距離はあるものの、少なくとも3羽のコミミズクがいました。タンチョウや氷上にいるオオワシ、オジロワシの姿も。夕陽に照らされた斜里岳も綺麗です。いい思いで2日目を終えました。


 斜里川河口とオシンコシンの滝

最終日です。今日もいい天気の中、まずは斜里川河口へ。早速、いくつものオオワシ、オジロワシが出迎えます。目の前の木に止まるもの、岸に降りているもの、飛んでくるもの、飛んでいくもの…。そして、やや遠くの川岸にカラスの群れを発見。1羽1羽見ていくと、いました! ワタリガラスです。大きい!


ワタリガラス(中央の1羽)とハシブトガラスワタリガラス(中央の1羽)とハシブトガラス

嘴毛の長さ、喉のざくざくした羽毛。間違いありません。打ち上がった魚を食べている姿をみんなでじっくりと観察しました。港の方は、やはり天気がいいため、やはり海鳥の姿はあまりありません。

残り時間はあまりありませんでしたが、河川敷の堤防を歩くことにしました。コアカゲラ狙いです。早速「キョッ、キョッ…」とキツツキの声。エゾアカゲラです。ちょっと残念。

オジロワシ、オオワシ、カワアイサなども現れました。コアカゲラは出なかったものの、堤防を下りる間際には、2羽のハシブトガラを見ることができました。


探餌中のハシブトガラ探餌中のハシブトガラ

最後は海岸沿いを移動し、オシンコシンの滝へ。ここも能取岬同様、観光地ですが、バードウォッチングポイントです。荒れてさえいれば珍カモメの可能性は高まります。しかし、今回は天気が良すぎてどうにもならないままツアーを終えました。

バードウォッチングには最適な3日間でしたが、珍カモメに会うには残念な天気でした。遠い所、参加していただきありがとうございました。


【おまけ】簗川さんによる手書きのおさらい


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【今回確認できた鳥達】


オオハクチョウ、マガモ、キンクロハジロ、スズガモ、シノリガモ、クロガモ、コオリガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、ウミアイサ、アビの一種、シロエリオオハム、ヒメウ、チシマウガラス、ウミウ、タンチョウ、ミツユビカモメ、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、ワシカモメ、シロカモメ、オオセグロカモメ、ハシブトウミガラス、ウミスズメの一種、トビ、オジロワシ、オオワシ、ハイタカ?、ノスリ、コミミズク、(エゾ)アカゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ワタリガラス、ハシブトガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツグミ、スズメ、キセキレイ、カワラヒワ、ベニヒワ(番外ドバト) 44種



 

風の鳥日和