添乗報告記

【バードウォッチングツアー添乗報告記】
5/24発 初夏の道東 エゾライチョウとクマゲラを見る 3日間

 

ツアー名:初夏の道東 エゾライチョウとクマゲラを見る 3日間

2018年5月24日(木)~5月26日(土) 
文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)


 道東バードウォッチング 1日目

まずは10年ほど使用しているというショウドウツバメのコロニーに向かいました。乱舞が見られるはずが、何故か1羽も飛んでいません。どうしたのでしょうか?

しばらくすると10羽程が上空を飛び始めました。それでも巣への出入りはなかったため、次の目的地、阿寒国際ツルセンターへと向かいました。


タンチョウタンチョウ

阿寒鶴センターは、冬季はタンチョウで有名ですが、夏季はあまり訪れる人はいません。しかし、隣接する河畔林や阿寒川では、人気のコアカゲラやシマエナガ、エゾヤマセミなどが見られるチャンスがあります。

今回は館長さんに案内してもらいながらの観察です。たくさんのセンダイムシクイやアオジが見られましたが、残念ながらこの日は人気種に会えませんでした。宿へ向かう途中では、畑で餌をついばむタンチョウの姿を見ることができました。


 道東バードウォッチング 2日目

朝一番で散策路を歩きました。相変わらずセンダイムシクイはたくさん鳴いています。コサメビタキ、キビタキ、ハシブトガラ、キクイタダキ、キタキバシリ…多くの鳥が一生懸命さえずっています。いい響きです。

時折、カワアイサが上空を旋回します。最初の散策路が終わる頃、なんとヤマゲラのつがいが同時に現れ、幹に止まったり、地上に降りたり、2羽ともじっくり見ることができました。また、2つ目の散策路が終わる頃には、今度は目の前にクマゲラの♀が飛んできて、朽ちた倒木での採餌の様子を間近でじっくり見せてくれました。この散策路はクマゲラに出会う確率が高いです。


クマゲラ
クマゲラ

朝食後、今度はエゾライチョウに挑戦です。許可をもらったガイドしか入ることができない秘密の場所で、地元ガイド同行のもと探します。

張り詰めた空気の中、しばらく林道を歩きました。すると早くもエゾライチョウの登場です。喉が黒い♂でした。高い所に止まったため、見逃すまいと一同焦ります。何とか全員見ることができました。その後、雨がぼつぼつ降り出してきましたが、亜種ミヤマカケスの姿やコルリ、ツツドリなどの声を聞くこともできました。


ノゴマ
ノゴマ

午後はまずは釧路湿原の温根内です。こちらも地元のネイチャーガイド同行のもと、木道を散策です。

到着後すぐに出迎えたのは、青空バックにさえずるセンダイムシクイです。盛んに囀るオオジュリン、上空を通過するハイタカやショウドウツバメなどを見ながら、釧路湿原の成り立ちや特徴などの説明を聞きました。


オオジュリンオオジュリン

そして、釧路湿原と言ったら、やはりタンチョウです。湿原の中をゆったりと歩いている姿を見ることができました。

今日の最後は浜中町の琵琶瀬湿原です。マキノセンニュウが多い湿原なので期待します。ノビタキ、オオジュリンのさえずりが聞こえます。上空をムナグロが通過し、奥の干潟にはキアシシギの姿がありました。夕日に照らされたノゴマもきれいでした。短い滞在時間だったためか、残念ながらマキノセンニュウは確認できませんでした。


 道東バードウォッチング 3日目

最終日です。宿の裏手の堤防にオジロワシが3羽いました。すると、どこからともなくオジロワシが1羽、また1羽と集まりだし、飛んでいるもの、降りているもの合わせて7~8羽になりました。


オジロワシオジロワシ

朝一で林道に向かい、ここでもエゾライチョウを狙いましたが、そううまくはいかないものです。残念ながらこの日、エゾライチョウに出会うことはありませんでした。

それでも、滅多に見られないジュウイチのさえずる姿を30分程度もじっくりと見ることができたり、ハリオアマツバメを見ることができたりと、まずまずの朝でした。


ジュウイチジュウイチ

朝食後は、旅の最後の鳥見の時間です。昨日、マキノセンニュウが見られなかったのでもう一度、琵琶瀬湿原へと向かいました。朝のため、小鳥たちはよりよくさえずり、マキノセンニュウも複数鳴いています。かなり遠かったのですが、さえずる姿を見ることができました。また、真っ赤なベニマシコやにぎやかなコヨシキリ、そしてアリスイのさえずる姿も見られました。


芽吹き始めたばかりの北の大地で、エゾライチョウとクマゲラをはじめ、たくさんの夏鳥に出会えた3日間でした。遠い所、参加していただきありがとうございました。


*写真の一部はご参加の方からご提供いただきました。ありがとうございました。



【今回確認できた鳥達】


エゾライチョウ、マガモ、カワアイサ、キジバト、アオバト、アオサギ、チュウサギ、タンチョウ、ジュウイチ、ツツドリ、カッコウ、ハリオアマツバメ、アマツバメ、ムナグロ、オオジシギ、キアシシギ、イソシギ、オオセグロカモメ、トビ、オジロワシ、ハイタカ、アリスイ、(エゾ)コゲラ、(エゾ)オオアカゲラ、(エゾ)アカゲラ、クマゲラ、ヤマゲラ、(ミヤマ)カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ハシブトガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ショウドウツバメ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、(シマ)エナガ、センダイムシクイ、マキノセンニュウ、(シロハラ)ゴジュウカラ、(キタ)キバシリ、ミソサザイ、ムクドリ、トラツグミ、クロツグミ、アカハラ、コマドリ、ノゴマ、コルリ、ルリビタキ、ノビタキ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、マヒワ、ベニマシコ、ウソ、シメ、アオジ、オオジュリン (番外)ドバト



 

風の鳥日和