風の高山病対策 〜快適なネパールトレッキングのために〜

 

標高3,000 mを越える地域を歩くヒマラヤトレッキングでは、高山病の対策が欠かせません。3,500 mでは酸素濃度、気圧は平地の約3分の2。急激な環境の変化に体が変調をきたすのはある意味当然のことです。でもこの変調の意味を正しく理解し、きちんとした順応行動を取らなければ、重い高山病にかかる可能性もあります。風の旅行社では長年の高所トレッキング手配の経験から、ご出発前のレクチャー、現地でのフォローアップ、万が一に備えての対策まで、高い配慮で取り組んでいます。


●高山病とは?

標高の上昇に連れて、空気中の酸素濃度が低下し、人体に生じる症状の総称が「高山病」です。 例えば、海抜3,700m(富士山の頂上とほぼ同じ)のシャンボチェでの空気中の素濃度は通 常の3分の2になります。高山病は人により症状が違い、体調により同じ人でもその症状が現れたり、現れなかったりとやっかいな病気で、年齢・性別 ・体力等に関係なくかかるといわれています。
ただ、高度が一気に3,000m以上上がれば、急激な環境の変化に身体が何らかの反応を示すのが普通です。症状が出ないからと言って安心することは出来ません。一般的に初期の症状として手足のむくみ、めまい、体のだるさ、吐き気、頭痛、のどあれなど、風邪に似た症状があげられます。風邪と思って見過ごすと、重病、命取りとなる病気なので、早いうちからの対策が必要です。

●風の旅行社の取り組み

ご出発前に
急激に高度を上げるなどの無理な日程を避け、順応日を設けるなど高山病対策に配慮したコースを数々の経験をもとに設定。また事前の「健康アンケート」で健康状態をチェック。さらに特製『高山病(高所障害)と高所での対策について』の冊子を配布し、経験豊かなスタッフが高山病対策を直接レクチャーします。

パルスオキシメーター これを使って血中酸素濃度を定期的に把握することで高山病予防に効果を発揮。
パルスオキシメーター
血中酸素飽和度と脈拍を測る機器。定期的に測定し体調を把握することで高山病予防に効果を発揮。

現地での体調管理
高山病に特効薬はありません。地道な順応行動のみが順応を促します。現地ではトレッキングガイドや添乗員がパルスオキシメーター(血中酸素濃度測定器)、体調管理表などを利用して常に体調の変化に気を配り、意識していないと忘れがちな深呼吸、水分補給といった順応行動を促します。


緊急加圧装置(セルティック) 加圧することで高度を下げたのと同じ気圧状態を作り出す。
緊急加圧装置(セルティック)
中に人を入れた状態で加圧することで、高度を下げたのと同じ効果を得られる。

万が一に備えて
3,000m 以上で宿泊を伴うコースでは緊急加圧装置(商品名:セルティック)、酸素ボンベを携行しています。また、常にメインのトレッキングガイドとは別にサブガイドも同行しています。(サブガイドは日本語勉強中または日本語が出来ないスタッフが同行する場合があります) 

3,000m以上で宿泊を伴うツアーではサブガイドも同行


●「高度順応」に必要な行動

    1. 「過呼吸」「深呼吸」の徹底
    2. 十分な水分(1日3-4L)の接取
    3. 安静時・休憩時の深呼吸と保温
    4. 昼寝の厳禁 ・適度な運動(散歩など)
    5. 呼吸を促す薬(商品名:ダイアモックスなど)や器具(商品名:ブリーズライトなど)の使用。
    6. ガイド・添乗員の指示に従う
    7. リラックス

などがあげられます。高山病は「運だ」「体質だ」と言われます。もちろん、そういう要因はありますが、しっかりとした高山病に対する知識と現地での順応行動によって、より快適な高所トレッキングが可能です。事前に具体的なお話をしっかりいたしますので、詳細は弊社スタッフまでお問い合わせ下さい。

●ご紹介

ダイアモックス(成分名:アセタゾラミド)について
高山病に対する特効薬はありませんが、日本医学学会などでは、予防薬として高所滞在中にダイアモックスという薬の服用を勧めています。一般的には緑内障、睡眠時無呼吸症候群の治療に使われていますが、呼吸中枢を刺激し高山病の予防に有効であると言われています。詳細は以下のホームページなどをご参照ください。
参考:日本旅行医学会 「天国に近づく!! 高山病の旅行医学」(pdfファイル)

低酸素トレーニング
高所に行くのが初めての方には標高4,000m を疑似体験することができる低酸素室『ミウラ・ドルフィンズ』(東京都・渋谷区)をご紹介しております。酸素が薄くなると自分の体がどう変化するのかを予め知ることができます。エベレストの登頂を果たした三浦雄一郎、豪太親子のプロデュースする施設です。詳細はお問い合わせください。
参考:ミウラ・ドルフィンズ

●風の旅行社からのお願い

海外旅行保険ご加入
お客様の安全、健康管理には万全を尽くしますが、ネパール、特に山岳地域は医療施設が殆どありません。万が一の場合、ヘリコプターのチャーターや第3 国への搬送など莫大な費用がかかる可能性があります。そのような場合に備え、海外旅行保険へのご加入をお願いします。保険内容が不十分、または未加入の場合、お申し込みをお断りする場合もありますので、予めご了承下さい。

お客様の健康管理に関して
標高3,000 mを越える高所は、空気も薄く、その環境は心臓、呼吸器系等に大きな負担がかかり、健康な方でも体調に何らかの影響を受けるものです。特に心臓、呼吸器系などに持病または既往症のある方、糖尿病、高血圧等で定期的に投薬を受けている方は、事前に必ず主治医とご相談の上、ご参加下さい。また、現地で体調が悪くなった場合は、速やかにスタッフに申し出て、必ず指示に従って下さい。

健康アンケート&誓約書の提出
体力も思いのほか消耗し判断力も鈍る高所では、スタッフの指示に従って頂く事が何よりも大切です。スタッフは少しでもお客様の健康状態を把握しておく必要があります。風の旅行社では、通常のツアー申込書と別に「健康アンケート」のご提出をお願いしています。また高所へ行くのだという認識をお持ち頂くために、「誓約書」のご提出を義務付けています。ご理解とご協力をお願いします。
※個人情報は本来の目的以外には利用せず、弊社個人情報保護方針に準じて適正に管理し、個人情報の漏えい防止に努めます。