鍛冶屋が、ある日突然、電気屋になれと言われたら

つむじかぜ255号より


『え!?車の車体がプラスチックになるって?』どうも、電気自動車の車体は、プラスチックになるらしい。本当かいな?熱を出すエンジンがなくなるから堅くて軽いプラスチックでいいそうだ。その方が車体が軽くなって燃費がよくなるという訳だ。製鉄所は、どうするんだろうか。

自動車産業は裾野のが広く、日本では、約200万人以上が自動車関連の仕事で生活を支えているそうだ。ところが、ご覧になった方もいらっしゃるだろうが、日曜日に放送されたNHKスペシャル『自動車革命』によれば、現在、およそ3万点の部品を使っているガソリン自動車が、電気自動車になるとその部品の数は、なんと約1万点に減るそうだ。

現在は、まだハイブリットを含めても電気自動車は全体の車の販売台数の2%位だが、そのシェアーは急激に拡大することは確実だ。今にきっと水素自動車のようなリサイクル完結型の車が出来るに違いない。それは、決して悪いことではない。むしろ、環境問題から考えても賞賛に値する。

しかし、実際そうなったら、今まで、こつこつと自らの技を磨いてきた町工場や多くの車関連企業は、存在を否定されかねない。文句を言っていても仕方ないから、電気自動車に対応した新しい技術を身につけるよう頑張るしかない。

産業革命に匹敵するそうだが、大変な時代になったものだ。これじゃ、鍛冶屋が、ある日突然、電気屋になれと言われているようなものだ。小さな町工場の頑固な職人にそんな転換できるだろうか。世の中には、努力という言葉だけでは解決できないことが山ほどある。

なら、どうする。私にも、分からないが、世の中何が起きるか分からない。なんとか仕事を続けていれば、どこかにチャンスの糸口が見えてくると思うしかない。他人事とは思えない。頑張ってほしいと思う。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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