【なにわ日記】山辺の道で妄想

日本最古の道といううたい文句のやまのべのみち


山辺の道の終点付近・三輪とその周辺に行ってきました。 三輪明神・大神(おおみわ)神社は本殿を持たず、三つ鳥居という独特の鳥居を通してお山(三輪山)を拝むといった原始日本の神社の形を残していると言われ、日本最古の神社とうたわれています。 大和国一之宮という格式高い神社であり、三輪山はそのご神体です。

美しいフォルムの三輪山を背景に大神神社の大鳥居


ご神体ゆえ、三輪山に入ることは登山ではなく参詣になります。その間、飲食や撮影などは禁止されており、入山前の説明では「三輪山はご神体です。入山は神様の体内に入っていくことです」と言われ、ドキっとしました。「ちょっとご神体の写真が撮りたいなあ」なんて不届きな心を起こした日には祟りがあるかもしれません。と思って私も心清くお参りしてきました。
※なので写真はありません

三輪山登拝の際いただく地図とお借りするタスキ


標高80mの狭井神社の脇で届け出をして、御幣でお祓いをして、襷をかけてから出発します。467mの山頂まで、ネパールでトレッキングをされた方なら楽勝の片道1時間程度の登りです。途中、きれいな小川に沿って歩いたり、神々の依り代である磐座でお参りしながら無事帰還。古くから神の住まう山として崇められてきたため原始に近い形を残す森だそうです。中には山頂まで素足でお参りしてる方もおられました。

どうして三輪山はここまで人々から信仰を集めてるのか。神武天皇につながる神話を有していること、山体が円錐形の美しいフォルムをしていること、奈良県の東側を南北に連なる春日山系の中ではめずらしく花崗岩より斑レイ岩が主な山であることなどがわかりました。

大神神社では見られなかったけど、同じ形の三つ鳥居(檜原神社にて)


そして、三輪山の南には、たたらの痕跡が残る金屋(かなや)という字があり、北にも砂鉄を取る人を意味する「穴師(あなし)」という地名が残っていたり。斑レイ岩が花崗岩より鉄分を多く含んでいるとか、さらには、三輪山入山で届け出をする狭井(さい)神社の「さい」は、一般に「やまゆりの古語」「神聖な水源=狭井の意」などの説明とともに「さひ=鍬や鋤の刃先、鉄製の刃物の総称」との説を発見!

いかにも製鉄に関係してそうな地名・金屋に残る石仏(但し、石仏は製鉄には関係ありません)


静かなたたずまいの穴師坐兵主神社 麓にはかんな流しでできたような斜面が広がっていました


この先の本殿の脇に三輪山の入山口がある(狭井神社)


私の頭の中では、もののけ姫のストーリーを彷彿とさせる古代がここ山界に展開したのでした。もしかしたら、貴重な鉱山を守るために伝説を作って人を寄せ付けなくしたのではとか・・・その後、妄想は止まりません。

※ここでいう妄想とは、自分に都合のいい事柄をかき集めて、自分好みの物語作りに爆走する思考のことをいいます。

シェアする

コメントを残す

※メールアドレスが公開されることはありません。