広がっていくネパール支援計画

*風のメルマガ「つむじかぜ」540号より転載

今週末、8日の夜からネパールへ行く。“世界の天気予報”を見るとカトマンズの最高気温は20度である。まるで秋のようだ。嬉しい。

4月25日のネパール大震災から3ヶ月が過ぎた。皆様からいただいた支援金は820万円を超えた。ネパールへ行くお客様にもご協力いただきつつ、弊社のスタッフが交代で被災の現状を調査しながら支援物資を運んできた。また、普段は旅行の仕事をしているNEPAL KAZE TRAVEL(NKT)が、社長のプリスビーを中心に支援活動に精を出し、スタッフたちが“直接支援”を原則にして、被災した村へ支援物資を渡してきた。

NKTが支援をしていることが広まると、あちこちから支援要請が来るようになった。いずれもスタッフたちの知人の紹介などだから、無碍に断ることもできず困惑したようだが、プリスビーは、決していっぺんに多額な支援は行わず小額(2万円程度)の支援を行い、その団体の活動やスタッフたちの人物を見極めその後の支援をするかしないかを決めるというやり方をとった。

その結果、今後の復興支援に向けてのいくつか支援先がまとまってきた。その中に、仏教寺院で日本人観光客なら必ず訪れるスワヤンブナートの”Federation of Swayambhu Management and Conservation” (FSMC) が挙がってきた。この団体は、スワヤンブナートでプジャ(供養)を行っているお坊さんたちのグループで、政府に委嘱され、寺院全体のマネージメントもやっている。しかし、この会の収入は観光客からの入場料ぐらいで、その他は諸団体からの支援に頼るしかないそうだ。まずは、お坊さんたちの家のトタン屋根修理のために5万ルピーを渡したが、今後は、スワヤンブナートの修復などへの支援も行おうと考えている。

さらには、KVPT(Kathmandu Valley Preservation Trust)への支援が検討されている。1991年に出来た会でオフィスはアメリカのNYとパタンのダルバール広場にある。アメリカ人とネパール人の会で、カトマ ンズ盆地にある伝統的な建物のリノベーションがメインの目的だ。また、コカナ村への支援が既に始まっている。この間、村の人達が使うトタンや村の学校の子供たちの給食のための支援金を渡したり、支援物資を渡してきた。弊社のボランティアツアーもこの村に入っていく。そして、以前にもご報告したパトレ村への支援も既に行っている。

私は、今回のネパール訪問で、これらの支援先の人たちに会い、有効な支援を行えるよう話し合ってくる。帰ったらご報告する。当初の支援計画より範囲が広がったが、しっかりやってこようと思う。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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