【バードウォッチングツアー添乗報告記】
ポリネシア タヒチと環礁の鳥 6日間

ツアー名:ポリネシア タヒチと環礁の鳥 6日間

2015年9月7日(月)~9月12日(土)
写真・文●ツアーガイド:五百澤 日丸(いおざわ ひまる)

日本との時差はマイナス9時間、日付変更線を越えた南回帰線に近い場所にタヒチはあります。その東から南東側に約2,000kmにもわたる広域にツアモツという環礁の諸島があります。今回のコースは、標高2,000mを越える山々を擁する火山島であるタヒチヌイ(島)、それとは対照的な環礁の島ティケハウ島へも足を運びました。行ってみたい島は他にもあるのですが、交通事情から今回はこの島にしました。


鳥の楽園! タヒチの穴場リゾートへ

環礁の“バードアイランド”
環礁のティケハウ島


初日は成田から飛行機に乗ること11時間40分、タヒチのファアア国際空港に着陸しました。直行便なのでまだ助かりますが、なかなかどうして遠いところです。ここから国内線に乗り換えて、ティケハウ島まで約1時間。さらに今度はホテル専用の船に乗り換え、約10分で宿泊するホテルのある小さな島に到着しました。新婚旅行として訪れる人が多いというこの島は、日本人が来る事は少ない穴場的な場所だそうです。今回も日本人は我々のみで、多くはフランス人観光客のようでした。島は平坦で最も高いところでも3メートル程度。それにしても海の色が実に綺麗で、色とりどりな魚がたくさん泳いでいました。もうこれだけで満足ですが、水上コテージの杭の上にはオオアジサシがとまり、上空にはシロアジサシとクロアジサシが舞い、時折、ナンヨウマミジロアジサシも通過して行く・・・。

コテージの杭にとまるオオアジサシ
コテージの杭にとまるオオアジサシ(クリックで拡大)
あくびするシロアジサシ
あくびするシロアジサシ(クリックで拡大)


翌日は、“鳥の島”へ船をチャーターして行きました。鳥の島では、シロアジサシはもちろんのこと、ヒメクロアジサシ、クロアジサシのコロニーがあり、アカアシカツオドリも繁殖するといいます。その他、コグンカンドリ、オオグンカンドリなどが舞い、浜辺にはメリケンキアシシギが、そしてハリモモチュウシャクは実に33羽!も確認できました。「いても数羽かな?」と予想していただけに、とても興奮しました。この島は、まさに“鳥の楽園”といったところでした。夢のような時間はあっという間に過ぎました。

アカアシカツオドリ亜成鳥
アカアシカツオドリ亜成鳥(クリックで拡大)
沢山確認できたハリモモチュウシャク
沢山確認できたハリモモチュウシャク(クリックで拡大)



タヒチ島・特別保護区でのバードウォッチング

環礁の島で2泊した後は、タヒチヌイへと戻ります。タヒチ島は大きい島=タヒチヌイと、小さい島=タヒチイティの二つの島がくっついたような瓢箪のような形になっています。我々はその大きい方、タヒチヌイで一日、探鳥しました。午前と午後に分けて二つの大きな谷を歩きました。共に、フランス人のガイドが同行しないと入れない特別保護区です。最初は、タヒチの固有種である、タヒチヒタキやタヒチアナツバメの繁殖地となっている谷に入りました。ガイドさんは、ここでタヒチヒタキの保護活動を行っていて、ネズミやノネコ、帰化植物の駆除を地道に行っているとのことでした。その苦労たるや並み半端なことではありません。本当に頭が下がる思いでした。その人のお蔭で、現在は55羽しかいないタヒチヒタキを見せていただくことが出来ました。タヒチアナツバメのコロニーはまさに団地のような巣の塊りでした。

特別保護区の谷を歩いて探鳥しました
特別保護区の谷を歩いて探鳥しました(クリックで拡大)
固有種のゴマフショウビン
固有種のゴマフショウビン(クリックで拡大)


午後は、より広い大きな谷へ移動しました。固有種ハシナガヨシキリはさかんに鳴くのですが、姿を見るのは難しく、残念ながら声のみに終わりました。でも、固有種ゴマフショウビンはなんとか見ることが出来ました! カワセミ類としては地味な色彩ですが、なかなか渋くて個人的にはとても気に入りました。写真は雌、幼鳥??みたいですが、雄は綺麗なブルーが入り、こちらは飛ぶ姿を一瞬見ただけに終わりました。ハワイもそうでしたが、ここタヒチでも移入された種が多く、シリアカヒヨドリ、カバイロハッカ、シマコキン、ハイムネメジロ、ミナミチュウヒなどが多数見られたのは、やはりガッカリするものでした・・・。

ティケハウ島ではマンタも見られました
ティケハウ島ではマンタも見られました



こうして、あっという間の6日間は終了しました。移動に時間がかかってしまうのは仕方がありませんが、次回はもう一日くらい伸ばして、新たなコースを考えてみたいと思いました。タヒチと環礁の島は、本当に素晴らしい島でした!


【今回確認できた鳥達】


マミジロカルガモ、シラオネッタイチョウ、クロサギ、オオグンカンドリ、コグンカンドリ、アオツラカツオドリ、アカアシカツオドリ、カツオドリ、ミナミチュウヒ、ムナグロ、ダイゼン、ハリモモチュウシャク、メリケンキアシシギ、クロアジサシ、ヒメクロアジサシ、シロアジサシ、ワライカモメ?、オオアジサシ、ナンヨウマミジロアジサシ、ドバト、チョウショウバト、タヒチアナツバメ、ゴマフショウビン、タヒチヒタキ、シリアカヒヨドリ、リュウキュウツバメ、ハシナガヨシキリ、ハイムネメジロ、カバイロハッカ、オナガカエデチョウ、シマコキン、キンパラなど


 

風の鳥日和