【バードウォッチングツアー添乗報告記】
みちのく山形 イヌワシと栗拾い 2日間

ツアー名:みちのく山形 イヌワシと栗拾い 2日間

2015年10月3日(土)~10月4日(日)
写真・文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)

山形県南部バードウォッチング1日目

飛翔するクマタカ飛翔するクマタカ


爆弾低気圧は過ぎ去りましたが、やや風が強い中のスタートとなりました。まずはクマタカのポイントへ。途中、10月というのにツバメが4羽電線に。ポイントに着くなり、ハイタカが近いところを旋回しました。幸先よいスタート? 夏鳥には遅く、冬鳥には早い端境期でしたが、上空にはアマツバメとハリオアマツバメの群れが見られました。

待つことしばし…青空バックに白い大きな鳥が!クマタカです。割と近い所を旋回し、程なく尾根陰へ消えました。しかし、しばらくするとまた現れました。なかなかのサービスでした(その後の「栗拾い」は時間がもったいないのでパスして生栗を買うことにしました)。
飯豊連峰の登山口に宿泊。いわなの刺身、あけびの肉詰め、山形名物の芋煮など、普段はなかなか味わいえない夕食もよかったです。

イワツバメを食べ終わったノスリ
イワツバメを食べ終わったノスリ(クリックで拡大)
飯豊連峰と宿
飯豊連峰と宿(クリックで拡大)



山形県南部バードウォッチング2日目

イヌワシの棲む山岳イヌワシの棲む山岳


宿周辺での早朝バードウォッチングでは、宿前の渓流をヤマセミやカワガラスが飛んで行ったり、渡り途中のビンズイ、そしてヒヨドリの数十羽の群れがいくつも飛んで行きました。思わず「がんばれ!」と声をかけたくなります。アカゲラも餌探しに飛び回ります。

さて、朝食後いよいよイヌワシのポイントへ。晴天で風もあり、条件はまずまず。コーヒーを飲みながらイヌワシの出現を待ちます。その間、ブナの実の貯食に余念がないヤマガラやススキの群落で採餌するニュウナイスズメの群れ、上空を群れで飛ぶイワツバメ、そしてイワツバメを捕食したノスリなどを観察。1時間…2時間…なかなかイヌワシは現れません。「出たっ!」と思ったらトビ (^_^;)。

探鳥風景
探鳥風景(クリックで拡大)
ブナの実を集めるヤマガラ
ブナの実を集めるヤマガラ(クリックで拡大)



結局、イヌワシは現れてくれませんでした。締めにオシドリの群れを見て、何度も何度も青空を振り返りながら帰路に着きました。

イヌワシは見られませんでしたが、イヌワシの棲む環境を垣間見ることはできましたし、ハイタカやクマタカを近くで見ることができたのはよかったと思います。参加者のみなさん、お疲れさまでした。



【今回確認できた鳥達】


オシドリ、キジバト、ツツドリ?、ハリオアマツバメ、アマツバメ、トビ、ハイタカ、ノスリ、クマタカ、カワセミ、ヤマセミ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、カワガラス、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、ホオジロ


 

風の鳥日和