【バードウォッチングツアー添乗報告記】
里の希少種 チゴモズとチゴハヤブサ2日間

ツアー名:6/25(土)里の希少種 チゴモズとチゴハヤブサ2日間

2016年6月25日(土)~6月26日(日) 
写真・文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)


 1日目 天童市内バードウォッチング

梅雨時期なので天候が心配でしたが、初日は何とか大丈夫のようです。まずは天童市内でチゴハヤブサを観察です。数つがいのチゴハヤブサが来ていますが、ツアーでは2ヶ所を回ることにしました。ポイントで待つことしばし。上空をチゴハヤブサが通過!「キィキィキィキィ…」と鳴いています。

そして、アンテナに止まるチゴハヤブサを発見。みんなで観察撮影です。下腹部の色や初列風切の長さなどに注意しながらじっくり見ました。飛び立って空中で虫を捕る場面も見ることができました。


チゴハヤブサチゴハヤブサ

この辺りでは、チゴハヤブサと言ったらオナガです。チゴハヤブサのいる場所には大抵オナガがいます。ここもそうでした。一体、何の関係? 2ヶ所目のポイントへ移動しようとした時、頭上にチョウゲンボウも現れました。


チゴハヤブサを観察チゴハヤブサを観察

続いて2ヶ所目のポイントへ。早速、チゴハヤブサがいい感じで枯れ枝に止まっていました。くつろいでいるようで、時折目を閉じています。すると縄張りにトビが侵入。空軍さながらのスクランブル発進です! トビは退散。その他、ノスリのディスプレイ・フライトやコムクドリ、ゴイサギなどを観察しました。宿へ行く道すがらではカッコウ、ノスリの巣なども観察しました。

今夜の宿は知る人ぞ知る、アカショウビンが現れる宿です。ただ、時期的に今は声のみです。日の入り時間帯にはヨタカが鳴いていましたし、朝方はサンコウチョウの声も。温泉もよく、料理も格別でした。


 2日目 鶴岡市、酒田市バードウォッチング

早朝バードウォッチングでは、クロツグミ、ヤブサメ、アカショウビンの声、オオルリの姿を観察。


早朝の沢沿い早朝の沢沿い

さて、いよいよチゴモズです。ここは2つがいいますので、どちらかは出てくれるはず…。まずは最初のポイントへ。到着早々、出ました! ♂です。やや遠かったものの、全員が見ることができました。そして、やや近くなった場所にもう一回。


チゴモズチゴモズ

その後、じっと待ちましたがなかなか現れません。森林性のため、この点が難しい鳥です。待ち時間ではクロツグミやアオジのさえずりが響き、コムクドリが行き交います。アリスイの営巣木も見てみました。

結局、出があまりよくなくなったので次のポイントへ。狙いを定めた場所で待つことしばし…出ました! 先程とは違う♂です。距離も近いです。交代でじっくりと全員が見ることができました。坊主頭、太くてがっしりとした嘴、太い過眼線、茶色くうろこ模様の翼と背、真っ白な胸と腹。とても綺麗です。虫を捕って食べたシーンも見られました。

解散の新庄駅に向かう途中では、ミサゴの姿やホトトギス、ツツドリなどの声も聞きました。


チゴモズを観察チゴモズを観察

一泊二日の短い行程でしたが、目的の鳥や様々な鳥を見聞きできました。さくらんぼシーズン真っ盛りのみちのく山形紀行でした。

PS:6/29にチゴモズの巣立ちを確認しました!


【おまけ】簗川さんによる手書きのおさらい

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【今回確認できた鳥達】


キジ・カルガモ・キジバト・ゴイサギ・アマサギ・アオサギ・ダイサギ・コサギ・ホトトギス・ツツドリ・カッコウ・ヨタカ・アマツバメ・ウミネコ・ミサゴ・トビ・ノスリ・アカショウビン・カワセミ・コゲラ・アオゲラ・チョウゲンボウ・チゴハヤブサ・サンコウチョウ・チゴモズ・カケス・オナガ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ヤマガラ・ヒガラ・ツバメ・イワツバメ・ヒヨドリ・ウグイス・ヤブサメ・メジロ・ムクドリ・コムクドリ・クロツグミ・オオルリ・スズメ・キセキレイ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・カワラヒワ・シメ・イカル・ホオジロ・アオジ・ドバト 計50種



 

風の鳥日和