原のコロナ休業日記 Vol.19 ラダックのスタンジンより便りが届きました!

今日は、ラダックのスタンジンより便りが届きましたのでご紹介します。別途、弊社の海外スタッフブログでも紹介しています。同じものですみませんが、お読みください。自給自足のため、ラダックの外部に頼らずとも暮らしていくために、小麦、大麦、じゃかいも、その他の野菜を作っている、というのが印象的です。

Jullay & Tashidelek! (ジュレー & タシデレ!)

日本の風スタッフの皆さん、海外の風ファミリーの皆さん、お元気ですか。新型コロナウィルスの難しい時期に皆さん細心の注意をはらって健康管理されていることと思います。
近い将来、すべてが正常化し、皆が日常生活をあらためてスタートできることを心より祈っています。

ラダックではパンデミックの影響をそれほど強く受けているわけてはなく、3名の陽性反応が出ています。心配するほどの人数ではないですね・・・
ラダックは地理的、物理的にインド都市部と離れている上、例年積雪による冬季の道路封鎖により、インド本国と繋がる幹線道路が開通しなかったため、ウィルス感染の影響を最小限にとどめられています。

インドはウィルス感染拡大抑止のために闘っていて、ずいぶんと成果も出ていると思います。

今現在のラダックは、一昔前の時代が戻ってきたかのようなノスタルジーあふれた雰囲気に包まれています。急き立てるものは何もなく、車、バス、トラックをはじめとする交通車両もみかけません。誰もがみんな村に戻って農業をしていて、小麦、大麦、じゃかいも、その他の野菜を作っています。今年は観光客や(訳者注、以下かっこ内は同:国境警備で多数ラダック近郊に駐屯する)軍関係者のためではなく、自給自足のため、ラダック外部に頼らずとも暮らしていくためです。今回の件で我々(ラダック人も)大きな教訓を学んでいます。

長く厳しい冬を終え、すべての者たちに美しい春が訪れています。牛、ゾ(ヤクと牛の交配種)と羊は放牧中です。杏の花は満開です!

同時に、科学技術の発展とその重要な役割を認識せざるを得ません。子供たちはこれから益々オンライン授業を利用するようになるでしょう。

今回のパンデミックを受けて、日本のお客様がマスクをし、消毒液を使われている姿を思い出しました。そして、ウィルス感染をしないための工夫を常日頃からされていることを再認識しました。
インドのすべての世代の人が、今はマスクの重要性とその使い方を知っています。日本のお客様を案内していると、いかに日本が科学的に医学的に発展しているかを垣間見ることができます。国民皆保険の制度には本当に驚かされます。

私の生まれ故郷、ザンスカールは1年のうち、6-7か月間もの間、外部との接触がありません。ほんの数日前に(雪で閉ざされていた峠の)幹線道路が再開したばかりです。現在ザンスカールで新型コロナウィルスの感染者は出ていません。
父が運営がしているNGOでは、教育、女性の自立支援など様々な活動をしていますが、現在は村の女性達とマスク作りをしています。

日本の友人達にはこれまでもお伝えしていますが、どうぞ無事にお過ごしください。そしてストレスと不安を軽減するためにも、ヨガと深呼吸や瞑想を少ししてくださいね。

最後にラダックを想ってくださるすべての皆様、ヒマラヤを愛する皆様へお願いです。旅行はどうぞキャンセルなさらず、よりよい時期に延期してくださいね! 皆様に会えるのを楽しみにしています!!

タシデレ!

厳しい時期に直面していますが、必ず終わりがきます!

親愛をこめて、
スタンジンより。

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