原のコロナ休業日記 Vol.29 やっと光明が見えてきました!

 あれこれあった仕事も、一段落して、今日から私一人で事務所で過ごすことが多くなります。今日は、午前中銀行へ行って融資の話。民間銀行でも無利子の融資が始まり、その手続きに行ってきました。国と都の新しい制度ができて3年間は利子補給があり無利子となります。保証協会の保証料も国や都が負担してくれます。政策金融公庫の場合は、安倍首相が“実質無利子”といいつつも、3年間は0.46%の利子がつきましたたが、今回は、正真正銘、3年間無利子です。なんとか、3年の間に返してしまいたいものです。

 台湾で、新型コロナウイルス感染の確定診断がついた100人に濃厚接触した2761人について、濃厚接触者が最初に患者に接触した時期と、感染の有無との関係についての研究結果が出ました。2761人のうち、二次感染したのは22人(0.7%)。内、10人は患者に症状が出る前の接触歴があり、9人は症状が出た日から3日以内、3人は4日目あるいは5日目でした。すなわち、発熱やせきなどの症状が表れてから6日目以降に接触しても、感染することはなかったというのです。台湾は、隔離政策を転換し、発症後1週間経過し、病状が悪化する恐れがなければ隔離する必要はないとして、自宅療養を勧めることになりました。(朝日新聞DEGIDAL 5月17日 「コロナ、1週間で感染リスクなし? 隔離2週間は必要か」参照) 

 2週間の隔離がなくなったことだけでも凄い話ですが、この話を聞いて、ウィルスの姿がすこし見えてきたような気がして嬉しくなりました。どこにウィルスがいるかと、ただ闇雲に怖がるのではなく、症状が出た人はもちろんですが、無症状感染者を検査で発見し隔離すればいい。これを徹底すれば安心して街を歩けるようにります。なんだ、そんなこと最初から分かっていたはず、という人もいらっしゃるでしょうが、違います。今までは、感染者は2週間、隔離しないと感染させると考えてきましたが、隔離は一週間でよく症状がなくなれば、何度もPCR検査をする必要はないのです。もちろん、これは台湾の話、日本でこの方法に踏み切るまではまだまだ時間がかかるでしょう。しかし、道筋が見えてきました。

 無症状感染者を発見するためには、検査を増やすしかありません。厚生労働省は、5月13日、抗原検査キットを承認しました。もちろん、いまずぐ家で簡単に検査ができるわけではありませんが、渋谷健司氏(WHO事務局長上級顧問)は、唾液を使って自宅でも検査できるようになるといっています。

 また、5月18日、韓国政府は、再陽性と診断された285人と接触した790人を調査した結果、他の感染源が考えられる3人を除いて感染は確認されなかったと発表。新型コロナウイルスに感染し陰性となった後、再び陽性と判定された人について、他の人を感染させるおそれはないとの見解を示し、なんと、再陽性とされた人への対応指針を19日から変更し、隔離や再検査の必要はないとしました。

 コロナ禍にあって、初めて少し光明が見えてきたような気がします。こうしたことが進み、検査が一挙に増えれば、健康証明書の発行が可能になるのではないでしょうか。いきなり世界標準はできませんが、2国間でまずは始めて実績を積めば、国を超えた往来を可能にしていく道筋が描けると私は思います。

 しかし、最終的には、これら科学の成果を実のあるものにするのは政治の力です。少々、見栄や外聞は捨てて、他国の成果を評価し、実現に向けて歩を進めてほしいものです。
 

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