あこがれの山旅


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(つい先日訪れたアンナプルナサーキット/ネパールの旅のひとこま)



ある日突然、山歩きにハマリました。


思い返せば、今からかれこれ12年ほど前になるでしょうか。

大学を卒業するまで、全く山の世界に縁がなかった私。しかし、屋久島の森を旅したときに、そのあまりの美しさに魅了され、それ以来、山を旅することの魅力にとりつかれるようになりました。



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(森歩きの楽しさに目覚めた屋久島)





KAZEに入社後も、毎年夏休み(実際には秋から春にとりますが)には、たいてい美しい山がある場所へ行きます。主な旅先は、屋久島、小笠原、利尻&礼文、ネパール(合計3回)、ユーコン、パタゴニア(2回)でした。


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(山の景色も一級品ですが、南極ブナの森にも癒されたパタゴニアの旅)




もともと、登頂欲が全くなく、どちらかというと苔や巨木の森が豊かな場所を好む私は、山の頂を目指して登る本格的な登山というよりも、見える景色をカメラで撮りながら、山に浸る時間を楽しむ、ゆったりとしたトレッキングが好きです。さらにいうと、キャンプをしながら何日もかけてトレイルをてくてく歩く、バックパッキングの旅が一番好みです。


そんな志向の私と「好きな山の好みがものすごく近い!」と勝手に共感している方がいます。そのKIKIさんが書いている本がまたたまらなくツボなのです。「行ってよかった」「いつかいってみたい」と思う世界の山旅話が、味のある写真とともに掲載されています。



『美しい山を旅して/平凡社/文・写真 KIKI』(本文より転載)Processed with VSCOcam with f2 preset

山に抱かれて時を過ごしたい。

こころがふと宙をさまよった瞬間、いつからかそんな風に思うことが多くなりました。

思い描いていた風景のなかに立ち深呼吸したとき、あたりには色彩が満ち、音が溢れ、そして肺のなかではくすぐったいほどに空気が踊り出します。

山を旅することは、すべての荷物を背負い、自らの足で歩くことでもあります。

それは苦しいことではなく、むしろ背に羽が生えて宙に浮くかのよう。

先立ったこころに体が追いつき、より自由な旅がはじまるのです。

美しい山へ、世界の山へ。

この本とともに旅をしてくださった皆さんの旅と日常、そしてこれから過ごすすべての時が、常に輝かしく美しいものとなりますように。

text written by KIKI





KIKIさんは、「仕事がつづいたりすると、‘あ~どこか行きたい’という気持ちになり、山に登ると、心がフラットな状態にもどれる。それによって、また街での時間も充実したものになる。」と言います。

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(礼文島の超強風のトレイルにて。
KIKIさんと同じく、旅先では今もフィルムカメラで写真を撮ります。
フィルムカメラで撮った写真はその場で見られないのがいい。)





山でも旅でも、その「日常を一旦リセットし、リフレッシュして、心軽やかにまたリスタートする」感覚はきっと多くの方が共感することではないかと思います。




個人的には、山での達成感、旅先での充実感が強ければ強いほど、その感覚はより濃くなるように思います。



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(チルクートトレイルのページ)


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(参考にしたい素敵な山のよそおい)



愛読書『美しい山を旅して』にも掲載されているチルクートトレイル、私がこよなく愛する旅のスタイル(バックパッキング)で旅するツアーを今回初めて作りました。




バックパッキングで旅をする 写真家・上村知弘氏同行の特別企画はこちら!





南東アラスカの美しい苔むした森から極北のツンドラから高山の花が咲くアルパインツンドラ(特に7月は花々がもっとも美しい季節です!)、そしてカナダのタイガの森や山上湖といった、極北の素晴らしい大自然をダイレクトに感じられるコースでもあります。

4泊5日かけて、53kmを自分の足と道具で歩き通した暁には、きっと心も体も満たされる、思い出深い山旅となるでしょう。


日本の屋久島や北八ヶ岳の森が好きな方には特にお勧めのコースです。この夏こそ、どっぷり山に浸る、海外バックパッキング旅にデビューしてみませんか?!





【風女子ときめき旅話】バックナンバーはこちら


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