カンボジア、タイ、ブータン、ネパールをぐるっと周って来ました PART2

つむじかぜ167号より


カンボジアの後はバンコク支店(THAI KAZE TRAVEL:TKTと省略)へ行きました。TKTは、MR サティス・ジョシというネパール人がやっています。カトマンズ行きのチケットを懸命に確保してくれて、今まで大いに助けられました。昨年の夏からはネパールやブータンへのツアーでバンコクに一泊する際のホテルの手配及び空港ホテル間の送迎を担当してもらっています。

実は、タイでホテルの送迎と観光だけをやってくれる現地の会社は、まずありません。何故なら、お土産物屋にも寄らない仕事は、利益がないので受けたがらないのです。そこで、サティスの登場となりました。しかし彼も、送迎だけしてくれるガイドを確保することは楽ではないと言っています。

サティスとはもう随分長い付き合いです。1996年4月にバンコク支店をスタートさせましたが、それ以前からずっと一緒に仕事をしてきました。私はバンコクのシーフードレストランがとても好きですから、いつも連れて行ってくれます。今回も、そのパターンで美味しい海老や蟹をご馳走になりました。もちろん、サティスの苦労話をしっかり聞きながらです。

サティスは、奥さんがタイ人で家庭も経済的にも安定していますが、タイでネパール人が生きていくことのしんどさを、時々もらします。以前、バンコクで勤めていた会社は雇用が安定せず、いつもVISAの件で苦労したそうです。タイは結婚VISAだけでは滞在できません。労働VISAが必要です。ですから、もし労働VISAが無くなれば家族一緒に暮らせなくなってしまうのです。TKTは、正に、彼の生活を支えています。

サティスは、いつも、実に細やかな気遣いをし、面倒見よく快活に動きます。細かな仕事もきちんとこなします。日本語はできませんが、私たちの信頼できるパートナーです。きっと、これからも、頑張ってくれるでしょう。皆さんが、もし、バンコクで、彼と出会ったら、美味しいシーフードレストランはどこ、と訊ねれば、喜んで教えてくれますよ。
(つづく)

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

シェアする