グレッグノーマンに感激しました。

つむじかぜ192号より


全英オープンゴルフをご覧になりましたか。昔、グレッグノーマンと中島常幸が、最終日の最終組で回ったあの全英オープン以来、ゴルフ中継など殆ど見たことはなかったのに、今回は見てしまいました。53歳のグレッグノーマンの姿に惹き付けられたからです。知らぬ間に「頑張れ!」と応援していました。最終日、優勝はならず3位に終わりましたが感激しました。

昔のグレッグノーマンは、ギラギラしていて神経が尖っていてあまり好きではありませんでした。実業家として成功し、クリスエバートと再婚もし「ゴルフだけが人生じゃない」と言ってしまえる嘗ての世界ランキングNO.1のゴルファーの考えていることは、私には、なかなか想像が付きませんが、同世代の頑張る姿につい力が入ったという訳です。

ゴルフは、年をとっても若い人と対等に闘える数少ないスポーツです。馬術で66歳の法華津寛さんがオリンピックに出場するのも快挙ですが、プロの世界ですから、これは凄いことです。また、実にメンタルなスポーツであり、個人技ですから、その人の生き方や考え方、そして性格までもがそのまま出てきます。ゲームが進む中で、一人の人間の心の模様が刻々と変わって行きます。昔、「原さんは、ゴルフはむかないね。心が揺れすぎるよ」とゴルフをする人から言われました。私は、ゴルフは、当時は全くやったことがなかったのでその意味がわかりませんでした。

最終日、グレッグノーマンの表情は、やはり、少し硬くなり、前日までの笑顔は消えていました。でも、とてもいい顔をしていました。本人は、後日、「若いときにこんなゴルフができたらよかったのに、、、でも、それが、ゴルフというものだよ」と語ったそうです。中島常幸は、前述したあの全英オープンで、大崩れし、その後、トッププレーヤーの地位に戻ることはありませんでした。私も、当時、見ていてとても辛かったことを覚えています。

そんなことを思い出しながら、揺れる自分の心をコントロールすることは、何歳になっても難しいものだ、とわが身を改めて振りつつも、久しぶりにとっても、力を得た全英オープンゴルフ観戦でした。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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