驚愕!タイの国際空港が占拠される!

つむじかぜ209号より


バンコクで昨日(11/26)国際空港が、反政府団体・民主主義市民連合(PAD)によって占拠された。ネパールから帰国するお客様が、中国経由の便に振り替えられたり、ネパールやブータンへ向かうお客様が影響を受けた。タイで政治的な混乱が続いていることはもちろん知っていたが、まさか空港が占拠されるとは思わなかった。そもそも、国際空港ってそんなに簡単に占拠されるものだろうか?まさに驚愕の出来事だ。

同日、アヌポン陸軍司令官は、ソムチャイ首相に解散・総選挙などを促したが首相はこれを拒否。PAD有力指導者ピポップ氏も「首相辞任まで占拠は続ける」と語り、解決の糸口が見えないとマスコミは報じた。

そもそも、PADとはどんなことを主張しているのだろうか。インターネットで改めて調べてみると、じゃんじゃんニュースが見つかった。それによれば「(首相退陣を求めて8月26日から首相府を占拠している)PAD側は議会の緊急会議は時間の無駄と否定し、選挙や議会民主主義はタイにふさわしくないとのPADの考えを印象づけた。PADは議会議席の70%を任命制とし30%のみを選挙で選出する「新しい政治」も要求している」と報じている。

これでは、アヌポン陸軍司令官が解散・総選挙を提案しても、折り合いがつくはずがない。それにしても、「議会議席の70%を任命制とし、30%のみを選挙で選出する」という主張は、議会制民主主義を疑うことを知らない私には、全く理解できない。タクシン派の政治の是非はともかくとして、このPAD主張はタイの国民の支持を得られるのだろうか。どうにも不可解である。

もちろん、タイの国民たちの政治の問題と私たちの仕事を天秤にかけるつもりはないが、何とか早期に解決し、お客様が無事、出発・帰国できることを願うばかりだ。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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