新年、明けましておめでとうございます。

つむじかぜ214号より


厳しさ一辺倒の年末のニュースも、新しい年を迎え明るさが感じられるようになりました。とはいえ、ガザ地区空爆で大勢の人々が亡くなる悲惨なニュースや、「三洋電気、ついに正社員リストラへ」といった暗いニュースもありました。一方、アメリカの経済状況は益々厳しさを増していますが、オバマ大統領への期待感が日に日に膨らんでおり、直接には関係ないこの私ですら、未来への希望を何故か感じてしまう程です。

そんな大状況に比べたら大した話題ではないかもしれませんが、「ユニクロ一人勝ち」の話題と、「百貨店年間売上、コンビニに抜かれる。」というニュースに目が留まりました。百貨店が単に不景気で販売不振ということではなく、百貨店で買い物をすることにステータスや価値を見出さない人が増えているのかもしれません。若い人が車を買わなくなったのも価値観の変化と言われています。若者は、男でも、車の名前を全く知らない人が増えているそうです。スカイラインをスカイライナーと勘違いする程です。「何時かはクラウン」なんて遠い昔の話です。

ユニクロは、そんな中にあって、安くていいものを出し続けています。最近評判の「ヒートテック」を私も買いました。1500円の「下着」としては、少し高いかもしれませんが、スポーツ用のアンダーウェアーと考えると大変安いと言えます。結局、普段着にしていますが、なかなかの優れものです。フリースを大衆化したのもユニクロですが、それに次ぐヒット商品かもしれません。ユニクロを支えているのは、安さではなく「安くても品質がいい」という評価です。一時経営不振に落ち込んだあのユニクロが、この時代に好調です。トヨタと違って、ユニクロは国内販売が主だという構造上の問題もありますが、価値観に対応できている企業だと感じます。見習いたいものです。

本年も、何卒、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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