モロッコへ行ってきました Vol.2

つむじかぜ235号より


マラケシュに到着した次の日の朝から、風の旅行社マラケシュ支店であるKVM(KAZE VOYAGE MOROCCO)のスタッフとミーティングを行いました。KVMのスタッフは、ガイドも入れて現在6人、全員が日本語のガイドライセンスを持っています。KVM以前には旅行会社で働いた経験はなく、ガイドを少しだけしたことのある人間が核になってKVMを作りました。まさに、素人集団ですが、みんな、この仕事は楽しい、と実にまじめに取り組んでいます。

全員男性で年齢は30代前半から半ば、しかも、全員独身です。身長は、ほとんどが180cmを超えますから、平均的な日本人の身長である私は、彼らと一緒に歩くと林の中にいるようです。何故、結婚しないの、と聞いてみると、「現在、お母さんが探してくれています。結婚はとてもお金が掛かりますから、簡単にはできません。」という答えが返ってきました。見かけによらず、古風です。
 
もちろん、全員ムスリムで、一日5回のお祈りは欠かしません。ミーティングをしていても、お祈りの時間ですから、といってミーティングは中断します。しかし、ちょうど、いいブレークになります。なんら支障はありません。
 
KVMは、3年ほど前から、マラケシュの一角にある5階建てのマンションを借りて事務所にしています。三つの部屋がありますが、お祈りの部屋ももちろんあります。金曜日は、午前中モスクへ行ってお祈りをします。ですから、午前中は、事務所は留守になります。でも、金曜日は、休みではありません。以前は、金曜日が休日になっていたようですが、現在は、日曜日が休みになっています。ヨーロッパとの交易が盛んなモロッコでは、支障があったのかもしれません。

彼らの生活や考え方には、揺るぎない大きな柱があります。それが彼らの仕事への価値観にまでなっています。みんなで仕事を分け合って、仲間と楽しく仕事をする。それが、彼らの価値のように見えます。なんだか、羨ましくさえあります。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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