え?昔は○○だったのに、、、

つむじかぜ238号より


私は、中学生のころは、野球部に所属していました。中学3年生の夏の大会が、唯一経験した公式試合ですが、その日は、とても暑い日でした。しかし、当時は、「水を飲むとばてるぞ」と、監督から一喝され、練習中も試合中でも水を口にすることは許されませんでした。

ところが、私は、試合中にどうにも体がだるくなって我慢できず、トイレに行くと嘘をつき、こっそり水道水を飲みました。少しと思いつつがぶがぶと飲んでしまったと記憶しています。乾ききった体に水が滲みこんでいくあの救われたような感覚が、今でも忘れられません。考えてみたら当然です。大会3日前から、水をなるべく飲むなと言われ、家でも我慢していましたから熱中症一歩手前でした。

今から考えたら笑い話です。きっと45歳くらいの方までは、こんな経験をお持ちかと思います。私の記憶では、ポカリスエットが発売された頃からでしょうか。いつの間にか水分補給の重要性がしっかり認識されるようになりました。羨ましい限りです。

昔と今が全く逆ということはよくあります。良いこともあれば、時代が後戻りするようなこともあります。サッカー人気で野球はダメかと思ったら、最近はWBC効果で野球人気が復活しました。いつかは、大きな車に乗るのが夢だったのに、環境によくないという理由で、地球に優しい小さなエコカーが人気です。

最近は、原子力発電まで炭素を出さないからという理由で見直されてきています。脱炭素社会は大歓迎ですが、原子力の安全性の問題を棚上げしたような話は、なんだかご都合主義で本質をごまかしているような気がしてなりません。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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