卓球です

つむじかぜ253号より


先日、約25年ぶりに卓球をしました。ピンポンではありません。卓球です。足立区の小学校で学校事務職員をしていたころに、職場に好きな方がいて仕事が終ると体育館に行ってはよく卓球をしていました。上手ではありませんが、私ができる数少ないスポーツのひとつです。

そのとき、卓球とは、『ボール回転攻略ゲーム』だと知りました。子供の頃は、ボールに回転にかけることを“きる”と言っていました。ボールをきると「いやらしいなあ」と批難されたものです。ところが、卓球とは如何にボールをいやらしくきり、受け手がどうそれに対処するかを競うゲームです。

久々に押入れの奥からラケットを取り出し使ってみましたが、ラバーが古い所為かすべってしまい“きれない”のです。しかたなく会場で貸し出しているラケットを借りましたが、握りの具合が違いしっくりきません。ボールも速く感じます。「ラケットがあわないし、久々で感覚がつかめない」そんな言い訳が思わず口から何度も出てきました。

しかし、実は、体は以前のようには動かないし動体視力が弱っていてボールについていけないのが現実でした。それを、道具の所為にして言い訳をしているんですから我ながらみっともない話です。

隣の台では、私より遥かに年上と思われる方々がやっておられました。きっと元卓球部に違いありません。格好からして違います。卓球は、年齢を重ねても出来るスポーツの一つかもしれません。「一つでいいから基礎からきちんとスポーツを身につけておけばよかったなあ。」と時々思います。

「また、誘ってください。」とお願いしてきましたから、近々やれそうです。やはりそれまでにラバーを張り替えておこうと思います。年を重ねたら、みっともなくてもなんでもいいから道具に頼る。そして言い訳をする。そして、楽しむ。それでいいのでは。次回が楽しみです。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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