イスタンブールの街を歩く

つむじかぜ406号より

11/3、朝食を終えて、一人、タクシーでグランドバザールへ向った。30分ほどで着くはずが、45分も掛かってしまった。イスタンブールの渋滞は中々悩ましい。やっぱり旧市街地の中かガラタ橋の近くに泊まりたいものだ。

グランドバザールは流石に広くて、貴金属の店が並ぶ中央の少し広い通りの他に、様々な雑貨や衣料品の店がぎっしり並んだ横路が無数にある。迷路から漸く外には出たが、何処だかさっぱり分からなくなった。

地図を見ながら、ブルーモスクはきっとこっちだろう、と歩き出してみたがミナーレ(モスクの尖塔) が4本の綺麗なモスクに突き当たった。ブルーモスクは、ミナーレが6本だから違うモスクだ。 門の方に回ると、スュレイマニエモスクだと分かった。新市街地からガラタ橋を見下ろすと、 正面に見える最も美しいモスクだ。ドームから離れた方の2本のミナーレが短いからすぐに分かる。

そこから、何とかガラタ橋に出てタクシーを拾おうと思い、歩いていたら、また、違うモスクにぶつかった。ドームの色が黒っぽくて少し威圧感を感じる。そのモスクの高い塀に沿って40m位に亘って設置された幾つもの水道は、礼拝前に身を清める人たちで溢れていた。正面に回ると、ガラタ橋のすぐ傍にでた。イェニモスクだ。

丁度、昼の礼拝の時間が迫ってきてアザーンが流れ出し、多くの人々がモスクの中に入って行く。観光客も構わないらしい。入口で、ビニール袋を取り、靴を入れて中に入った。真ん中に柵があって観光客は、それ以上先には行けない。ゆっくりしたかったが、昼までにホテルに戻らなくてはならない。礼拝の見学もそこそこタクシーを拾った。

どんな街もそうだが、やっぱり自分の足で歩けばぐっと親近感が沸いてくる。バスの車窓から見ていた平面的な景色が奥行きを帯びてくる。こんな時間をお客様にも持っていただきたいものだ。

この日のホテルは、ガラタタワーのすぐ脇にあるANEMONホテルである。30ルームほどの小さなホテルで、部屋からは金角湾が見下ろせて、ガラタ橋、スュレイマニエモスク、イェニモスクなど、イスタンブールの旧市街地が一望に見渡せる最高のロケーションである。

お客様にはこんなホテルに泊まって欲しい。ガラタ橋まで歩いて10分。少し歩いてトラムに乗れば新市街地の中心タクシムまで20分ほどで行ける。翌日、実際に、トラムを使って行ってみたが、新市街地とは言ってもとても雰囲気のある素敵な通りだ。帰りは歩いてホテルまで戻った。やっぱり、ホテルのロケーションは大事だなあと痛感した。

この日は、OASISという旅行会社と会って打合せの予定だ。OASISの代表ハルクさんは、夏に東京の事務所まで来てくれた。楽しみである。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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