こんな商売はいかん!

つむじかぜ432号より


先々週の日曜日、昼過ぎに玄関のインターホンがなった。半年程前にモニター付きにしたから訪問者の姿が確認できる。スーツを着た営業マン風の男性だ。年のころは40歳前くらい。なんの営業だ。さっさと断ろう、と思いつつ用件を尋ねたら、NTTと社員だと名乗る。用件はADSLが廃止になるので、光に交換するために来たという。

ADSLが廃止になるなんて、何時、決まったかなあ?と疑問に思いつつ玄関を開けた。さっとNTTの名刺を渡された。確かにNTTの名刺である。しばしば、風の旅行社にもNTTと名乗るが、実は、ただの代理店で、NTTの仕事でもないのに、いかにもNTTの代わりに電話しています、といった電話が結構掛かってくるので、警戒したが、どうもこれは違うらしい。代理店ではない。確かにNTTである。

まあ、いずれは光に変えなくちゃなあとは思っていたので、わざわざNTTが来て交換してくれると言っているのだから親切な話じゃないか。しかも無料だと言っている。書類を書いてくれというので名前や住所を書いて渡した。

「最後になりますが、」と少々言い難そうに「中古ノートパソコン無料プレゼント」というパンフレットを取り出して説明を始めた。「三つサービスがついてきますが最初の一ヶ月は無料ですから必要なければ解除してください」という説明だった。流石に、これには騙されない。ついつい解除を忘れて金を取られるのがおちだ。携帯電話の契約でもよくある手だ。即座に断った。もっとも、新品だったら手が出たかもしれないが。

営業マンが帰ってから、もう一度、工事の時間を確認しようと思い、名刺のところに電話した。確かにNTTが出た。用件を言うと、外出中だから連絡をとって電話させるという。暫くすると本人から電話が掛かってきた。工事の時間を聞くとすんなり教えてくれたが、最後に、光電話になりますからその切り替え料で3,980円掛かります、と言い出した。え?無料だといったのにそりゃあ変でしょう。それなら、今のままで不便はないからいいよ。とちょっとゴネてみた。

すると、なんと、じゃあ、私が払います。来週の日曜日に4,000円お持ちします、というではないか。実際、4,000円を持って日曜日にやってきた。あいにく留守をしていたら、その4,000円を郵便受けに入れたと、後で電話が掛かってきた。なんだか、妙な金だ。釈然としない。彼の仕事にどんな意味があるのか。

ADSLが廃止になるなどというのは真っ赤なうそである。ネットで調べたら私と全く同じケースが載っていて苦笑してしまった。なんだか、振り込め詐欺にあったような気分だ。自分だけは、そんなものには騙されないと思っていたのに。見事に騙された。あの名刺は何だ?もしかしたら、代理店と小さく書いてあったかも?

別に、損をするわけではないが、大変気分が悪い。こういう商売が成り立つ原因は何だろう。う~ん、実に、悔しい。こんな商売はいかんよ!

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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