知ってもらいたいネパールの現状

*風のメルマガ「つむじかぜ」537号より転載

地震直後、5/4の私のネパール視察に始まり、現在までに4人、7月に2人の弊社スタッフがネパールを訪れた。8/9(日)からは私も再訪する。こんなときだからこそネパールに来て欲しい。これがネパールの人々の願いである。弊社も一人でも大勢の方々にネパールへ行っていただけるよう精一杯ツアーを企画していきたい。
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そんな願いを込めて、7/8(水)と7/15(水)、2週にわたって『ネパール復興支援活動、状況視察報告会』を行った。夕方19時からと遅い時間にもかかわらず、それぞれ10名を超える方々にご参加いただいた。この場を借りて心より感謝申し上げたい。

本当にありがたい。7/15(水)は、6月までNEPAL KAZE TRAVEL(NKT)で働いていて、現在日本の語学学校に留学しているビカシュも来てくれて生の声を聞かせてくれた。彼の出身は、5/12の余震の震源地の近くの村である。村の家屋は倒壊したがカトマンズは大丈夫、家族はみんな無事とのことだ。

参加者の中から「私は、大丈夫だと思っているのですが、同行者の旦那様が地震が起きたばかりで危ないと仰って一人はキャンセルになりそうだ。どうやって説得したら良いんでしょう」という質問があった。まさに、こうした不安を抱かれてネパールが敬遠されることを、私たちは最も心配している。

私たちは、自分たちの目で見てきたこと、耳で聞いてきたこと、そして大使館経由などから得た情報をもとに丁寧に説明するしか方法はないと考えている。

ネパールは東西に約800km、南北に200kmと東西に細長い国土だが、今回の地震は、ほぼ真ん中の北部にある村ゴルカの近くが震源であった。その位置からして、 震源地を中心に東西にひろく被害が出たと当初は予測されたが、実は、大きな被害が出たのはこのゴルカ以東である。

余震も、やはりネパールの東側に偏っていて、震源より西側のポカラやアンナプルナやジョムソン方面のトレッキングルートは、殆ど被害は出ていない。ポカラから程近い尾根にある弊社の「つきのいえ」と「はなのいえ」では、スタッフたちは、殆ど揺れなかったとさえ言っているほどだ。

中でも被害が大きかったのは震源地に近いランタン方面だ。雪崩や土砂崩れで村が流されてしまった。山が近くて景観が美しいとされていた村だったが、山の近さが仇になった。

ただ、観光的に見ると救いは、最も人気のあるエベレスト街道が震源地の東にあったが、それほど大きな被害が出ていないということである。実際今回報告した川上哲朗がエベレスト街道を歩いてきた。確かに道が崩れたところもあるが、山のロッジも含めて秋のシーズンまでには修復可能とのことだ。

こうした説明を聞いていただけたなら、ネパール全てが危ないということではなく、地震以前と変わりないトレッキングが楽しめることがお分かりいただけると思う。私たち自身、皆さんにこうしたことをお伝えして行く方法をあれこれ考え、もっと努力する必要がある。そう感じながらも、なかなか伝わらないもどかしさも感じている。

何卒、ご支援のほどお願い申し上げます。



4.25 ネパール大地震
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