チャンドラ・ボース空港

INA博物館前のチャンドラ・ボース像。この像を見る限り、小柄に見えますが、実は180cmを越す巨漢だそうです。 INA博物館前のチャンドラ・ボース像。この像を見る限り、小柄に見えますが、実は180cmを越す巨漢だそうです。

今回の旅行で疎かったインドの近代史に少し触れることができました。東インド会社の拠点カルカッタは、英領時代の最初の首都。その空港の名称が「ネタージ・スバス・チャンドラ・ボース空港」。チャンドラ・ボースは西ベンガル出身のインド独立の立役者。インドではガンディーに並ぶ有名な活動家です。ガンディーが非暴力・非服従でインドを導いたのに対して、ボースは力で独立を勝ち取ろうと、ドイツや日本を説得し、インパール作戦ではインド国民軍を創設して参戦。インド東部のマニプール州の山村で「戦争中、ボースが来た」と、まるで義経伝説のような逸話があちこちに残っています。彼がいなかったらインドの独立はあと何十年遅れていただろう、と言われるように、今尚、インド北東州では大人気です。
マニプール州に建てられたインド国民軍(INA)博物館。ここにもボース自身が来たということになっていますが、実際は「?」らしい。ただインド独立に与えた影響を考えれば、そんなことはあまり重要ではないのかもしれません。