ホテル「風ダルバール・カマルポカリ」を一年やってみて

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文●プリスビー・シュレスタ(NEPAL KAZE TRAVEL

「かぜのいえ」の1つ、ホテル「風ダルバール・カマルポカリ」がオープンしてもうすぐ一年になります。「つきのいえ」や「はなのいえ」を初めから見てきた経験を生かして、ここカトマンズでもホテルをやりたいという気持ちがずっとありました。

昨年、ようやくその夢が叶って、多くの皆さまに協力をしてもらい、「風ダルバール・カマルポカリ」がスタートしました。

ホテルの仕事を通して、「ネパールの伝統を生かし、伝えていきたい」という気持ち(目的)があります。このホテルで、特別なサービスを提供して、皆さまに満足していただきたいと思っています。例えば、お客様には自分の家にいるような気持ち(空間)でくつろいでいただけるようにしたい。また、食事はどこよりも美味しいものを用意したいなどです。

1年経ってみて、この気持ちを伝えるためには、言葉で伝えるよりも、実際にホテルを利用していただくことが、一番なんだなと感じています。伝統を生かすコンセプトを見せたいがため、他のホテルに比べると、すこし不便な事もあると思います。でも、そういう不便さがあっても、このホテルの良さを感じてもらえた時には、本当に嬉しく思います。

また、スタッフ一人ひとりにも、サービスの事はもちろん、ホテルのコンセプトについても研修などを繰り返してきました。ここでも、言葉で説明するよりも、仕事を通じて、実際にお客様の反応を見て、どうすれば喜こんでいただけるのかということを実感してもらうことが、何よりの研修になると感じています。お客様の笑顔がスタッフ全員のモチベーションとなっているのです。

もちろん、より多くの皆様に満足していただくためには、まだまだ足りない事もあるので、今後少しずつ、改善していく必要があるということも考えています。お客様の意見に耳を傾け、スタッフたちみんなと意見交換をしながら、より良いホテルを目指して行こうと思っています。

これからも風ダルバールをどうぞよろしくお願いします。

* 2014年10月2日配信 「つむじかぜ」499号
ベストシーズン!今年もネパール支店が「つむじかぜ」ジャック! 号
より転載