仏像のおっぱい

ナマステ!中村です。
大雪の降った先週末、「ブッダの歩んだ道とインド博物館巡り」の旅から帰国しました。

パトナ博物館のターラー菩薩。ブッダガヤ、サールナートの博物館は写真撮影禁止今回は、ブッダの聖地のうち、成道(悟り)の地ブッダガヤ、初転法輪(初めての説法)の地サールナート、酔象調伏(酔って暴れた象をブッダがおとなしくさせた)の地ラージギル、猕猴奉蜜(サルが托鉢中のブッダにハチミツを奉じた)の地ヴァイシャーリーの4つの聖地と、かつて三蔵法師玄奘も学んだと言うナーランダ僧院と言った仏蹟を訪ねつつ、デリー、コルカタ、パトナなどにある博物館に収められた仏像を鑑賞し、そのモチーフや材質の変化とその背景を、仏教美術の専門家で僧侶でもある川﨑一洋先生から学ぶと言う刺激的なツアーでした。

さて、そのツアーの最中。ブッダガヤやサールナートなどの博物館で仏像を鑑賞しているときのこと。
「!」 気付くと、女神様の仏像はどれもおっぱいが必要以上にピカピカなのです。誰かが繰り返しさすっているようなツヤです。
「いったいどこの不届きなエロガッパが!」と思ってよく見ていると、なんと犯人はチベット、ブータンから聖地巡礼に来ている方々でした。彼らは仏像の前にやってくると、当然のようにおっぱいを撫で、膝を撫で、自らの頭や数珠をくっつけて礼拝をします。

博物館といっても、インドではガラスケースもなければ、柵もありません。
写真撮影は禁じられていますが、その気になればいくらでも触ることができます。敬虔な仏教徒にとって、仏像とは拝み祈るものであって、鑑賞するものではないのです。そして、彼らの信仰に基づいた礼拝を咎めるものは、ここには誰もいないのです。

遠くインドへ巡礼に来るチベタンやブータン人の信仰心に感心しつつも、チベット亡命政府をいまなお受け入れ、住まいや土地を提供し、そのライフスタイルや信仰を尊重している、インドの懐の大きさを感じずにはいられない一場面でした。
(注:上の写真はパトナ博物館のターラー菩薩。ブッダガヤ、サールナートの博物館は現在撮影禁止)


(ナーランダ僧院遺跡で会ったブータン人の巡礼者のおばあちゃん)

シェアする