社会主義時代の文化大革命で厳しく弾圧・破壊されたとはいえ、モンゴルはもともと敬虔な仏教国。市場経済の発展とともに仏教の復興も進み、聖地巡礼が盛んになっただけでなく、日常的にお坊さんに悩みを相談したり、病気の平癒を祈ってもらうなど、暮らしの中に息づき、モンゴル人の心の平穏に寄与しています。
このツアーではウランバートル最大のチベット仏教寺院(ガンダン寺)や様々な仏教美術品が展示されているザナバザル美術館、チョイジンラマ寺院博物館などを訪れ、モンゴル仏教の魅力に迫ります。
近年ますます活力を取り戻しよみがえったモンゴル仏教。そんなモンゴルの心を支える仏教の現場を訪ねる企画です。
●「モンゴルのダ・ヴィンチ」ザナバザル
モンゴルの初代活仏ザナバザル(1635年 – 1723年)は、チベットに留学し当時最新の仏教美術もモンゴルに持ち帰りました。彼は多くの仏像を残しましたが、特にボグド・ハーン宮殿博物館のターラー菩薩像は、その最高傑作とも言われています。また、彼の名を冠した美術館には当時作られた多くの美しいマンダラや仏像、仏具が展示されています。
●ダンザンラブジャーの聖地サインシャンダ
19世紀の高僧ダンザンラブジャーは、腐敗していた仏教界を批判し、社会の改革を提唱した行動派。そんな彼がサインシャンダに開いたハマリン寺院の周辺には、地球のエネルギーが噴き出す聖地「シャンバリーンオローン」、必ず願い事を叶える山「ハン・バヤン・ズレフ」などの聖地が点在しています。ゴビ砂漠のど真ん中に多くのモンゴル人がお祈りにくる様子に、モンゴル仏教の復興を感じることでしょう。[サインシャンダの概念図]
旅のよみもの
中村のモンゴル出張報告記<序章>
サインシャンダ、行ってみたら本当はこんなトコだった!
中村のモンゴル出張報告記<その1>
ダンザンラブジャー博物館の誕生秘話
中村のモンゴル出張報告記<その2>
熱いぞモンゴル人の信仰心! ゴビ砂漠のハマリン寺院
中村のモンゴル出張報告記<その3>
いざ、シャンバラへ
中村のモンゴル出張報告記<その4>
世界の中心で「欲」を叫ぶ!
※列車のスケジュールは変更になる可能性があります。WEBページは常に最新の状況をもとに更新していますので必ずご確認ください。