大岩山日石寺の創建は神亀2年(725)、行基が開いたのが始まりと伝えられています。
古くから剱立山の山岳信仰の一端として寺運も隆盛し、最盛期には21社60坊を抱える大寺として名を馳せました。
天正年間(1573〜92)上杉勢の兵火に遭い多くの堂宇、寺宝、記録が焼失し衰退しましたが、江戸時代、加賀藩主前田利常の子宝祈願が成就したことにより、歴代前田家の祈願所として発展していきました。
国の重要文化財に指定されている大岩日石寺磨崖仏は、不動明王像、二童子像(矜羯羅童子像・制咤迦童子像)、阿弥陀如来像、行基菩薩像の5体で構成されています。