添乗報告記

添乗報告記●宮城県・金華山復興支援活動5日間(2015年5月)

 
5日間の支援活動を終え、下山直前に全員でパチリ
5日間の支援活動を終え、下山直前に全員でパチリ



2015年5月2日〜2013年5月6日 文●竹嶋友(東京本社)

2015年のゴールデンウィークに実施した、「宮城県・金華山 復興支援ボランティア5日間」ツアーの報告をいたします!
金華山をはじめ石巻や牡鹿半島をベースに、震災以降支援を継続されている「VCを支援する会山形」の活動に参加する形で実施するこのツアーも、2012年夏のスターとから数えて今回で18回目となりました。

金華山には、神の使いである鹿をはじめ、ニホンザルなどの野生動物が多数生息しています
金華山には、神の使いである鹿をはじめ、ニホンザルなどの野生動物が多数生息しています
金華山に入港する中型船
金華山に入港する中型船
金華山黄金山神社の年間最重要祭儀「初巳大祭本祭」
金華山黄金山神社の年間最重要祭儀「初巳大祭本祭」



金華山(宮城県)は、恐山(青森県)や出羽三山(山形県)と並び奥州三大霊場の一つとして知られ、また、東日本大震災においては有人地として震源地から最も近くにあった場所としても知られています。震災後、島全域がご神域にあたるこの島は、政教分離の観点から行政からの支援を受けられず、また、離島という特有の立地条件からボランティアが金華山に入山するための渡船手配や、中・長期的に日数を伴う効果的な活動を可能にするための寝食の確保など、支援活動を行うにも困難な場所です。
地域の方々の信仰と心の拠り所である霊島・金華山の復興が、地域の方々の心の支えになるとともに、金華山へ渡る多くの来訪客がもたらす牡鹿半島の各地域への経済的な効果が期待できます。この復興支援ツアーは、金華山黄金山神社の境内などの修復作業や参拝客の受入態勢のサポートなどの支援を通して、復興を推進することを目的としています。

震災により不通区間(この期間はJRの代行バスにて代行運転)であったJR石巻線の女川⇔浦宿間も運行再開しましたので、2015年3月22日からリニューアルオープンとなった、新しい女川駅での集合といたしました。

新しい女川駅舎には温泉施設があります!
新しい女川駅舎には温泉施設があります!
女川駅に入線して来る石巻線
女川駅に入線して来る石巻線



集合後、駅から女川港まで徒歩移動する間に、女川町地域医療センターを訪問し祈念碑に手を合わせ、さら地のかさ上げ工事が続く女川の中心地を視察。その後女川港から、女川と金華山をつなぐ定期航路を運行している潮プランニング(外部リンク)のチャーター船にて金華山へ。船内では船長の持田さんから、震災時にご自身がどのような状況であったかのお話や、女川の町が震災時から現在に至るまでどのような復興を遂げたか、また、金華山にまつわるご由緒や歴史、ご利益についてのお話がありました。

まだ新しい、かさ上げされた金華山桟橋
まだ新しい、かさ上げされた金華山桟橋
手水舎の立派な彫刻が施された屋根は、先日の台風で吹き飛んでしい、テントで応急処置をしたままです
手水舎の立派な彫刻が施された屋根は、先日の台風で吹き飛んでしまい、テントで応急処置をしたままです



女川港から乗船すること約35分、金華山の桟橋に到着。車で山の中腹にある神社境内まで上がったあとは、ボランティアのお世話をしてくださる神社の権禰宜・小松さんと合流し、小松さんのご案内で手水舎にて手と口を清め、拝殿で参拝。その後、全員で各持ち場の役割分担を確認し、夕食となりました。夕食後にはこのツアーの受入団体「VCを支援する会山形」の押切さんより、明日からの活動に向けてのレクチャーをしていただき、私たちがこれからこの場所で活動するための意義や注意点などを、全員で共有しました。

拝殿へ上がる石段
拝殿へ上がる石段
壁に取り付けた掛け布団シーツをスクリーン代わりに、活動レクチャー
壁に取り付けた掛け布団シーツをスクリーン代わりに、活動レクチャー



さて、2日目以降、各持ち場に就いた皆さんが、それぞれどんな支援活動をしてきたかご紹介します。

2015年5月の初巳大祭本祭の際に参加者が担った各持ち場の紹介

持ち場 担当人数 具体的な仕事内容
受付 男性1名 文字通り、神社祈祷受付所にて、ご祈祷希望者の方々への接客対応
第一授与所 女性2名 巫女衣装着用。手水舎のある境内広間前授与所にてお札や神符等の授与所接客対応
拝殿授与所
女性2名 巫女衣装着用。拝殿前授与所にてお札や神符等の授与所接客対応
茶番
男性2名 参衆殿(宿泊施設)の部屋へのストーブや寝具やお茶運搬、その他お部屋の片付け・整理や神社施設に関わる諸般作業
厨房 男性3名 参衆殿での参籠者用食事の調理補助や折弁作り、直会食器片付け等の厨房業務全般の補助
売店 VCスタッフ 祈祷待合所隣りにある、飲み物(ジュース、お酒など)販売、お土産類(キーホルダー)の販売
桟橋前待合所 男性2名 船で金華山へ入港した参拝客の方々を、車で神社境内へ送迎するための交通整理など
第一待合所 男性1名 参拝が終わった方々を、車で桟橋(船着場)へ送迎するための交通整理など
第一・桟橋前待合所の無線中継係及び写真撮影 風スタッフ 無線が届かない第一待合所・桟橋前待合所の無線中継、及び神社資料用の写真撮影全般

見てお分かりいただけるように、任された持ち場は多岐にわたり、且つ私たちでできるのであろうか、、というような重要な役割です。ただ、各持ち場にはもちろん教えて下さる神社の方々がいらっしゃいますので、事前に教えて頂きながらの仕事となります。ここで、皆さんが各持ち場で頑張られている様子をいくつか、写真でご紹介します。

  • 「初巳大祭」に向けて、のぼりを立てるお手伝い。これが男性が数人集まっても重いのなんの
  • 金華山桟橋へは牡鹿半島「女川」や「鮎川」から小型・中型船が往来します
  • 境内を綺麗に保つと、自然と人もたくさん足を運んで下さるそうです
  • 朝食前の境内の清掃は、一日の始まりです
  • 車輌誘導(待合所)担当は、トランシーバーを駆使しながら、お客様の安全な送迎に努めました
  • 巫女衣装着用の授与所担当の皆さんは、日を追う毎に着付けが上手になったそう
  • 神社売店が持ち場の押切さんと、そのよき相棒の団体サポートスタッフ
  • 厨房では、飲食店でのアルバイト経験が大いに役に立ったそうです
  • 茶番控え室で、肉体労働の合間に神社の方と談笑する参加者
  • 受付では、ご祈祷を希望される方の伝票を担当部署に届けるため、何往復も走ったようです
  • 拝殿前授与所はひっきりなしに参拝客が訪問されます
  • 拝殿に至る石段には八重桜が綺麗に彩を添えていました
  • 第一待合所で長期ボランティアの三上さんとしばし休憩
  • 参篭者(宿泊を伴う参拝客)用の折弁当作りを総出で行いました
  • 第一授与所は下山される前に御守りなどを求められる方々の対応が多かったようです
  • 活気ある厨房でのお手伝い


■写真提供:武田篤彦さん(宮城県復興応援ブログ ココロプレス