中野という街  PART3

つむじかぜ174号より


以前、ブータンにお土産をもって行こうと思い、男性用のハイソックスを買うことにしました。ブータンでは、男性は『ゴ』という民族衣装を着ますが、足元は、ハイソックスと革靴を用います。実は、それまで、気になっていたのですが、中野サンモール商店街のアーケードを入って直ぐ右側に、『 Here we have all kind of socks. 』という看板を掲げた店があります。なんと靴下の専門店です。

もちろん、入ったことなどなかったのですが、いくら専門店でも、男性用ハイソックスなんてないだろうと思いつつ店に入ってみると、ちゃんとありました。黒やグレーの単色のものが何種類かおいてあるのです。値段は、600円前後でした。この店も、いつも人が一杯入っていますから驚きです。

ブロードウェイの二階に行くとナイフ専門の店があります。以前、風のスタッフがここで○万円かするナイフを購入したところ、一時間ぐらい講義を聴かされたそうです。「そのこだわりたるや、そばにいると火傷しそうだ」と感心していました。

そのナイフ屋の直ぐ近くに、ちょっと変わった本ばかり置いてある小さな本屋さんがあります。かなりマニアックな世界です。本の題名を見ただけでもう別世界です。

時計屋も、かなりこだわりの店があります。幾つかありますが、私にとっては、とても高額な時計ですが、好きな方なら、飛びつきたくなるような品なんだと思います。

でも、なんと言っても、目立つのは『おもちゃ屋』さんで、それぞれの店にこだわりのフィギアーがおいてあるのでしょうが、私には分かりません。結構、値段も高いですよ。○○万円もするものもあります。「こりゃ変だ。将来が案じられる」そう私の友人は、このブロードウェイを見てこぼしていましたが、彼も十分怪しいから思わず笑ってしまいました。

何回か、恵比寿のガーデンプレイスや、六本木ヒルズなどにも行ったことはありますが、私は、ああいう場所が、とっても苦手です。ひどく疲れてしまいます。どこも、建物が妙に大きくて、天井が高く、空間がやたら広いせいか、自分の存在がひどく小さく感じます。慣れの問題もあるのでしょうが、冷たくて寂しい感じがします。それに比べて、中野の商店街は、とても平面的で、空間が狭く天上も低いので、目の前のものが直ぐ手に取れるような距離感があります。ちょっと怪しい雰囲気もありますが、そこには、温かさがあります。

この温かな距離感こそが、人を集めているのかもしれません。よくよく考えてみたら風も、ブロードウェイに入った方が似合うかもしれませんが、家賃は結構しますから無理そうです。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

シェアする