ネパール制憲議会選挙まで、あと一週間!

つむじかぜ175号より


4/10(木)ネパールで制憲議会選挙が行なわれます。この選挙は、当初は、昨年の6月に行なわれる予定でしたが、11月に延期され、さらにこの4月に延期されたものです。東京本社で働いているネパール人スタッフのウペンドラが、今、ネパールにいます。彼から、選挙に関する情報が届きました。

(以下、ウペンドラからのメールです。文意が通るように最低限の訂正を加えています)

ナマステ!いよいよネパールでは、新憲法のための選挙がやってきました。今回は選挙に関する情報をお送りしたいと思います。

選挙の話を始める前に、当選挙の大切さを皆さんにお伝えしたいです。ネパールで本格的に憲法が出来たのは、今から約50年前になります。そのときは、王様と政治家やラナ家によって創立された憲法でした。
 
その次は、1964年に当時の王様によって、憲法を少し変えた事がありました。それから、当憲法がずっと続きました。数十年続きました当憲法は、1990年の大きい国民ゼネストがあり、憲法が変わる事になりました。その際、王様と政治家達が話し合って出来た憲法でした。

今回の(新)憲法は、王様や政治家たちが創立するのではなく、国民達に選ばれた人達が憲法を創立することになります。そのため当憲法は、非常に特別です。ネパールにとっては、歴史的になる選挙になります。今までの、王様や政治家たちの話し合いで出来てきた憲法とは違って、ネパール全国の国民によって選ばれた代表者が創立するからこそ大事です。(中略)

当選挙のため、ネパール全国で各党のCampaignが行なわれています。100党以上の中で、主な党は三つあります。コングレス党、UML共産主義とマオイストがメインです。どんな地方でも、三つの党の競争が激しくなってきました。(後略)
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ウペンドラ自身も、こみ上げてくる期待と不安で、胸が一杯なんだと思います。ネパールでは、国民一人一人がどんなに望んでも、選挙を行なうことそのものが難しかったのです。日本では、とても考えられないことです。多少の混乱はあるでしょうが、今回は、ここまで来れば九分九厘実施されると思います。

今、ネパールの歴史が変わろうとしています。既に、王制が廃止されることは決定しています。是が非でも、国民の力で民主主義を定着させ、真の平和を取り戻して欲しいものです。あと、一週間、私も、もうジリジリしてきて、ネパールへ飛んで行きたいくらいです。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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