アンデスの民芸品といえば、カラフルな織物。
それぞれの村によって、織りのデザインが異なります。
![毎週土曜日に村の織り師が集まる](/wp-content/uploads/2017/03/31e010ea77d697ed6c0c3a9fb6841664-e1490323251915.jpg)
たくさん織物の村がある中で、「ペルー織物の総本山」として登録されているのが、ピトゥマルカ村です。
クスコから車で2時間ほど、アンデスの山間にある小さな村です。
毎週土曜日には、村の織り師たちが集まって、おしゃべりをしながら織物をしています。
![まだまだ現役!村のご長寿](/wp-content/uploads/2017/03/09bbc67ecb3712daf0966a96c43dfd95-e1490323226537.jpg)
![手袋など小さなものから練習中](/wp-content/uploads/2017/03/fccbd6a92ff21d1c42d976f5540078eb-e1490324590197.jpg)
10代のセニョリータから、80歳近いセニョーラまで。
男性の姿も見られます。
![複雑な織り模様を担当するのは、職人肌の男性織り師](/wp-content/uploads/2017/03/f619f8c20d32bc53c8cbe1af6aee5415-e1490323625339.jpg)
私も少しお邪魔して、織物を体験させてもらいました。
これはスカートの裾を縁どるリボンになるものです。
![優しく教えてくれました。](/wp-content/uploads/2017/03/2328bc9cdd65dcead29a0e12954b6679-e1490323595327.jpg)
![なんだか、ハマる!](/wp-content/uploads/2017/03/7d6fc96bccca94e5025310f044ae390a-e1490323557771.jpg)
順番に取って行く糸に印が付いていて、楽々進める工夫がしてありました。
30分くらいで10㎝くらいでしょうか?楽しくて夢中になってしまいました。
隣のおばさんたちはもっともっと大きいものを織っています。
![大きければ大きいほど、糸の取り方が難しそう!](/wp-content/uploads/2017/03/ab6488025278a33feae2ab79fff886b6-e1490323524522.jpg)
ポンチョなど大きいものになると、作成に2か月ほどかかるとか。
ピトゥマルカ村の織物は、実はとても高級品で、ポンチョが1着350ドル~
織り師の皆さんの時間と労力を考えれば、納得の料金です。
![ピトゥマルカ伝統の4色に分かれた織物](/wp-content/uploads/2017/03/63dbf4494ae580783e213894227e2c55-e1490323474461.jpg)
織りだけでなく、染色もここでしています。
染色に使うのは、草木や花など自然由来のものばかりです。
![色とりどりの糸が生まれます。](/wp-content/uploads/2017/03/d50b15e8ec57ecd70f4797cd6331c2a8-e1490323428630.jpg)
「アンデス織物の総本山」として国に認められていながらも、決しておごらずに伝統的な暮らしを続けているピトゥマルカ村。
昔ながらの生活様式が見られるのも、この村ならではです。
![昔ながらの台所。織り師の皆さんで昼食を取ります。](/wp-content/uploads/2017/03/f35ab3dd05d0f2965e4da55a877088f7-e1490323367946.jpg)
![アンデスのごちそう。ただのジャガイモとあなどるなかれ。](/wp-content/uploads/2017/03/9b6183b1e95e4e48e46a0e35171e8577-e1490323345119.jpg)
自然とのつながりを大切に、大地の恵みに感謝して、生きている人たちがいます。
観光地化してしまったマチュピチュよりも、アンデスの世界観に触れられるのは、ピトゥマルカ村なのかもしれません。
![奥に見える集落がピトゥマルカ村](/wp-content/uploads/2017/03/054fe59b1adbb9dede746a612489e4be-e1490323304522.jpg)
パチャママに、そしてピトゥマルカ村に、伝統のチチャ酒で乾杯!
(文・写真 大倉みどり)
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ピトゥマルカ村でのカーニバルの様子はこちらから