【バードウォッチングツアー添乗報告記】
韓国 秋の離島6日間

ツアー名:韓国 秋の離島6日間

2016年10月10日(月・祝)~10月15日(土) 
写真・文●ツアーガイド:五百澤 日丸(いおざわ ひまる)

「韓国 秋の離島6日間」に行ってきました。毎日良い天気で風も弱く恵まれましたが、肝心の鳥は少なくて、ちょっと残念でした。でも、こればかりはどうしようもありません。とにかく出る鳥はすべてチェックして、定点観察を中心にじっくり探しました。


 秋の韓国 離島でバードウォッチング

春の韓国では、爆弾低気圧のため連日船が欠航したので離島には渡れませんでした。しかし、今回は波の高さも50cm以下という、ベタ凪でなんの不安もなく無事に渡ることができました。


韓国ツアー風景韓国ツアー風景

島は、秋らしく?モズがいたるところに(といっても群れるわけではないので、個体数はそう多くはありません)見られ、オオカマキリを主に捕えていました。また、春に比べヒヨドリはとても多く、毎日騒がしく鳴いていました。


カマキリを狙うノゴマカマキリを狙うノゴマ

畑の周辺では、ビンズイが連日多く確認できました。ムネアカタヒバリも4羽~5羽が滞在し、毎日見ることが出来ました。

草むらではアオジの亜種シベリアアオジが多く、亜種sordidaと思われる個体も確認することが出来ました。こうした群れの中には、シマノジコが数羽づつ混ざり、シマアオジやホオジロ、ホオアカなども確認することが出来ました。


シベリアアオジ
シベリアアオジ
ホオアカとノビタキ
ホオアカとノビタキ

この他、換羽中のコイカルの18羽ほどの群れやムジセッカ、キマユムシクイ、コムシクイ、オオムシクイ、ウグイス、オオヨシキリたちもよく見かけました。


オオムシクイオオムシクイ

冬鳥も期待していましたが、今シーズンは遅いのか上空を通過したツグミやイスカを見ただけでした。タカの渡りも規模は小さいながらも、ノスリを中心にハチクマやハイタカ、ツミ、チゴハヤブサなどが通過して行きました。


 秋の韓国 本土でバードウォッチング

離島から戻ると、韓国本土でも探鳥しました。

韓国国内最大級のガン類の越冬地では、ヒシクイとマガンの数万羽の群れやサカツラガンの幼鳥と思われる個体の飛翔も確認できました。

その他、タカサゴモズやヤマゲラ、ダルマエナガ、ギンムクドリ、多数のカササギなど、穏やかな天候のもと秋らしい韓国の野鳥たち合計110種類程度を楽しむことが出来ました。


コサメビタキコサメビタキ
ダルマエナガ
ダルマエナガ
韓国での観察風景
韓国での観察風景


次回、韓国での探鳥は、来年の春の渡り本番に合わせた 5月2日発 です。どうぞご期待ください!


【今回確認できた鳥達】


サカツラガン、ヒシクイ、マガン、アカツクシガモ、ツクシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オシドリ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、カワウ、ウミウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギ、ヘラサギ、クロツラヘラサギ、ミサゴ、ハチクマ、ツミ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、バン、ダイゼン、イソシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、チュウシャクシギ、ダイシャクシギ、オグロシギ、オオソリハシシギ、オバシギ、ハマシギ、タシギ、ウミネコ、キアシセグロカモメ、ドバト、キジバト、ツツドリ、カワセミ、アリスイ、コゲラ、アカゲラ、ヤマゲラ、チョウゲンボウ、チゴハヤブサ、ハヤブサ、モズ、タカサゴモズ、カケス、オナガ、カササギ、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、ヤマガラ、ハシブトガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤブサメ、ウグイス、チョウセンウグイス、ムジセッカ、キマユムシクイ、コムシクイ、オオムシクイ、メボソムシクイ、センダイムシクイ、オオヨシキリ、ダルマエナガ、メジロ、サメビタキ、コサメビタキ、ノゴマ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、ノビタキ、トラツグミ、カラアカハラ、クロツグミ、シロハラ、ツグミ、ギンムクドリ、ムクドリ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ、ビンズイ、ムネアカタヒバリ、ホオジロ、シロハラホオジロ、ホオアカ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、シマアオジ、シマノジコ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、イスカ、コイカル、スズメ



 

風の鳥日和