【バードウォッチングツアー添乗報告記】
5/6発 さえずる夏鳥たち 春の戸隠高原 2日間

ツアー名:さえずる夏鳥たち 春の戸隠高原 2日間

2019年5月6日(月・祝)~5月7日(火)
文●ツアーガイド:峯尾 雄太 (みねお・ゆうた)


戸隠高原は夏鳥との距離が近く、密度も高い野鳥観察の聖地です。年間通して私の一番好きなツアーのひとつです。

東京はもう暑さの心配をしなくてはいけないようですが、戸隠の桜開花や芽吹きはまだまだこれから。今春は連休に入っても雪が降ったり、翌日は20℃を大きく超えたりと天気が不安定だったようです。


 戸隠高原バードウォッチング 1日目

長野駅から路線バスに乗り約1時間で到着。ランチに毎回恒例のいろは堂の「おやき」をいただき、エネルギー満タンです。

野鳥との出会いの本番は、やはり盛んにさえずって餌を食べる翌朝がメインです。この日は昼からのスタートなので、足慣らしと今春の鳥の様子を確認するつもりで出発します。

ニュウナイスズメニュウナイスズメ

既に20℃を超えて暖かくなり上着も不要です。戸隠山が綺麗に見え、早速キビタキやコサメビタキ、尾曲りエナガ、アカハラ、ノジコなどが続々と出迎えてくれました。

まだ渡っているのか、上空をサシバが通過していきました。咲き始めのカタクリや、生えたばかりのミズバショウが綺麗です。

アカハラアカハラ

雨は夕方からの予報でしたが、雨粒がポツポツ落ちてきました。すぐ止みそうな通り雨なので観察続行です。クロツグミがよくさえずりずり、キビタキ♂のバトルもありました。大砲のようなカメラの皆さんは青い鳥の出現を待っているのでしょうか。

キビタキキビタキ

我々はさらに散策を続けます。アオゲラの採餌やミソサザイのさえずり、ゴジュウカラの求愛給餌、アカゲラ♀ばかりなどの出会いがあり、あっという間に16時。まだ明るくて散策は可能そうですが、徐々に暗くなり雨が強く降りそうになってきたので、明日に備えて早めの終了とし宿へ入りました。

ゴジュウカラの求愛給餌ゴジュウカラの求愛給餌

到着するとすぐに土砂降りとなり、近くにも落雷して部屋が揺れるほどでした。判断は正しかったようで良かったです・・・セーフ。宿泊は毎年恒例となりました山の庭タンネさん、美味しい洋食をいただきこの日は終了となりました。


 戸隠高原バードウォッチング 2日目

翌朝、雨は未明にあがったようで鳥見日和! 足元が見えて転ばないくらいの明るさになった5時少し前に出発です。戸隠山も綺麗に見えてきましたが、気温は昨日に比べ寒くなり、時折小雪が舞っています。

そんな中でも野鳥は元気で、コルリやクロジのさえずる姿を観察。ミズバショウの中のクロツグミやさえずるアカハラやヤブサメ、ツツドリの声、それからオオルリは♀を見たのみでやや残念。

早朝ならではの出会いが出来たところで宿へ戻ります。たくさん歩いた後で、美味しい和朝食をいただきました。

再度出発して森での観察再開。早朝によくさえずっていた声が減って静かめです。愛想のよいクロツグミやニュウナイスズメ、キビタキ、アオジ、キクイタダキ、キバシリなどとの出会いを楽しみながら、のんびりと歩いて13時過ぎに観察終了としました。

アオジアオジ

その後は、まだ鳥見が足りない方は引き続きバードウォッチング。戸隠神社にお参り希望の方や早めのご帰宅の方、そばを食べる方とそれぞれのお楽しみの方向へ。

今年のツアー総評は、クロツグミやアカハラが見やすくてキビタキも個体が少し多め。コマドリの声は聞けず、サンショウクイやキバシリ、ノジコが見辛かったです。

ノジコノジコ

春の戸隠ツアーはまた来年です。私が一番好きな戸隠でのバードウォッチング、是非来年ご一緒にいかがですか。


【今回確認できた鳥達】


カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、ツツドリ、トビ、サシバ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、モズ、カケス、ハシブトガラス、キクイタダキ、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ、キバシリ、ミソサザイ、クロツグミ、アカハラ、コルリ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、ニュウナイスズメ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ、アオジ、クロジ


峯尾さん同行ツアーはこちら!



【バードウォッチング】

亜高山帯の野鳥 夏の富士山・奥庭

10名催行添乗員

出発日設定2020/08/01(土)
ご旅行代金13,000円
出発地JR八王子駅

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