原のコロナ休業日記 Vol.12 ネパールのロックダウンと日本の今

 ネパールでは、自国に帰れないままカトマンズのタメル地区などに立ち往生している外国人トレッカーが、約1000人もいると、AFPがネットで報じました。3月24日にカトマンズがロックダウンとなり、国際線もほとんど飛ばなくなったからです。日本人も、足止めされている方が、まだ、いらっしゃるかもしれませんが、4月に入ってチャーター便が飛び、ネパール在住の日本人などと一緒に帰国できたと聞いています。
 ネパールのロックダウンは4月27日まで延びました。今は、送金もできません。銀行もすべて止まってしまっていました。感染者はどそれほど出ていないのに、まるで戒厳令のようなロックダウンが続いています。

 日本には、戦時中に「国家総動員法」などで国民の自由を大きく制限する法律が存在し、それが多くの日本人を苦しめた苦い経験から、今も、自由の制限を伴うような緊急事態に対応する法律がありません。ところが、現在、日本政府が進めているコロナ対策に失敗したらどうするのか、全く道が見えず、多くの国民が不安に思っています。

 収束後は、IT化への遅れが急速に解消される方向に進でみ、緊急事態に対応した法律への論議が始まるでしょう。しかし、はたして、収束後で間に合うのでしょうか。民主主義を守りながら自由を制限する法律の適用を宣言するには、ドイツのメルケル首相のように限定的で慎重な姿勢が要求されますが、議論を始めなくていいのでしょうか。テレビで著名人なる人たちが、ちくり、というだけで事態が良くなるとは思えないのですが、、、。

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