ネパールの停電

つむじかぜ227号より


ネパールでは、今、停電が毎日あります。当局から停電のスケジュールが発表されていますが、一度停電になると8時間は電気が来ません。しかもオフィスアワーも何も関係ありません。

先週、私は、ネパールの弊社カトマンズ支店に行き、あれこれ仕事をしてきましたが、ひどい日は、朝の10時から夕方6時まで停電でした。支店のオフィスでは窓明かりと、わずかばかりの電池式の電灯で明かりを取り、バッテリーで何時間は稼動を確保されたコンピュータで仕事をします。近々ジェネレーターを買って自家発電をし何とか仕事に支障のないようにしたいと言っていました。

4スター以上のホテルでは、自家発電をして何とか24時間電気を使えるようにしています。あるホテルでは、発電に、毎日10万ルピー(日本円で約13万円)以上かかると言って嘆いていました。

停電の原因は、圧倒的な供給不足。なんでも、このままだと後10年は、こんな停電が続くと、最近、新聞で報道されたそうです。

しかし、電気は来なくても、ネパールの人々は、元気に毎日を過ごしています。確かに不便ではありますが、冷蔵庫なんか、元来、持っている人は少ないし、トレッキングに出かければ、「元々電気がない山の暮らしですから何の影響もないよ」と屈託なく話してくれます。

電気がなかったら、日本では、間違いなく大混乱し沢山の死者まで出るかもしれません。よくよく考えてみたら、日本は、文明国だ、先進国だと言っていますが、ネパールより脆い社会なのかもしれません。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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