スタディーツアーから思うこと

つむじかぜ240号より


先週の土曜日、弊社のツアーとして実施しているNPOやNGOの夏のスタディーツアー説明会に出席してきました。参加者は8名と少なく、主催側が9団体ほどありましたので、主催側の方が多いという寂しい状態でしたが、それでも参加された皆さんは、熱心に説明に聞き入っていらっしゃいました。

私たち旅行会社が扱う旅行に比べ、こうしたスタディーツアーには、得がたい体験や出会いがあり、参加者がその後の人生を変えていくきっかけになることも結構あります。インドの村にホームステイして、その村の農業を考えたり、井戸を掘ったりフィリピンの孤児院で働きながら、フィリピンの現状を考えたり、実に様々なプログラムがあります。私も、自分の息子を、こんなスタディーツアーに参加させてみたいものです。

しかし最近、こうしたスタディーツアーへの参加者が減っています。海外で起きる様々な事件やインフルエンザなどで、確かに海外へ出るマインドは下がっています。最近は、若者が旅に出ず、年配の方々がどんどん海外に出ます。もちろん、熟年の方々が人生の後半に今までの夢を実現させることは素晴らしいことです。しかし、これでいいのでしょうか。既に、私も年配層と呼ばれる域に入りましたので、つい自問自答し、日本の将来は大丈夫かと思ってしまいます。

旅行会社も、団塊の世代をはじめ熟年層にばかり焦点を当てないで、もっと若い世代に旅をしてもらう工夫が必要です。かく言う弊社も、学生向けのツアーは作れていません。かと言って、安いだけのツアーは作りたくありません。じっくり考えてみたいと思います。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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