女性の生き方

つむじかぜ314号より


先日、訪日旅行を扱っている韓国人のAさんのお話を聞いて、改めて韓国の男性は大変だと感じた。よく耳にする話だが、女性とデートするときは、毎回全て男性が費用を負担する。付き合い始めて30日、100日、、、などの記念日には、毎回プレゼントを贈りレストランで食事をする。韓国ドラマの影響を受けて普通のところで食事しても全然喜ばない。だからお金がかかります。その上、結婚するときは家を建てなくてはならないというのだ。

男女のあり方は、国によって様々だが、韓国では、こんな調子だから、若い男性は金が貯まらず、なかなか海外旅行へも行けない。まして、結婚するのは、本当に大変だそうだ。もちろん、親が、そのつもりで準備し何らかの負担をするのだろうから、“新婚夫婦に資産を受け継ぐ風習”と言えなくもない。

もちろん、Aさんの話は、多少大袈裟だったとは思うが、「冗談でしょう?」と言いたくなるくらい驚いた。「女性は、独身時代に借金をして物を買い、困ったら結婚する。でも、独身の時についた買い物癖は直らないから、男性は、それをせっせと払うんです。」そんな女性は、韓国だってそう多くはないだろうとは思うが、つい本気で韓国の男性に同情してしまった。

Aさんの話では、韓国、香港、台湾の若い女性は、全く同じトレンドをもっており、行きたいところ、したいこと、ほしいものが同じだそうだ。日本は、彼女たちが最も行きたいと考えている国で、しゃれたブティックやカフェなどが並ぶしゃれた街は、近隣のアジア諸国では日本にしかないそうだ。

日本にも、嘗ては、女性の自立や男女平等に、正面から取り組み苦労された女性達がいた。そんな先人からしたら、こんな現象は、嘆かわしいに違いない。今では、女性も働くのが当然という時代になったが、何故か、理念は逆に遠のき、女性は、自立した個人として生きることをしなくなってきているように思う。

子供は何時かは自立し離れていく。夫婦は、所詮は別々の人生を歩んでいる。こんな考え方は古いのかもしれないが、男女に関係なく、50代になって自分の柱になり自分を表現できるのは結局、仕事だけじゃないかなあと私は思う。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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