株式会社 風の旅行社名古屋

つむじかぜ477号より

本日、5月1日、弊社名古屋支店が、『株式会社風の旅行社名古屋』として生まれ変わり営業を開始します。全く別会社として第三種旅行業の登録を行い、支店長であった古谷朋之が社長となって経営していきます。

元々、名古屋支店を開設するときからこうする予定でしたから、一年間の助走期間が終わり、いよいよ船出をするということです。もちろん、弊社も出資していますから、『株式会社風の旅行社名古屋』になっても、今まで同様、何ら変わるところはありません。何卒、宜しくお願い申し上げます。

普通の挨拶ならこれで終わるものですが、何故、こうなったのか少々説明をさせていただきます。実際、何人かの方々から「何でそんな面倒なことをするのか?」と訊かれました。

確かに、高々30人弱の会社で、会社を分けることは決して効率のいい話ではありません。むしろ、余分な費用がかかりますし、日々の仕事でも面倒な手続きが多々発生します。消費税だって、別法人となればかかることになるのです。どう考えても利点が薄いと思えます。

それでは何故「暖簾わけ」などするのかと言えば、「自分でリスクを背負うから独立させてほしい」と社員から申し出られたなら、何とかそれを応援したいと思うからです。「独り立ちしてやっと親の苦労がわかる」といいますが、会社とて同じことです。その代わり、かなり厳しい条件が付きますから、おいそれとそんなことを言い出す者はおりません。

会社としては、40歳前後の働き盛りで、大きな利益を挙げることができる貢献度の高い社員を失いたくはありません。しかし、小さな会社では、全てのスタッフにその経験に見合う地位を与えることができるか、といえばそうではありません。適材適所を欠けば、本人は、そのエネルギーのもって行き場に苦しむことになりかねません。

また、一定の年齢を超えても、経営に携わる役職に就くことができる社員は限られています。ではどうするのかといえば、長年の経験で身につけた職人技を活かして商品作りに携わりながら後輩の手本になっていく道があります。なにも役職に就き経営に携わることだけが道ではありません。むしろそういう道は限られています。

そして、もう一つの道が、外に出て自分の道を歩むという選択です。私は、これを「ところてん方式」と呼んでいます。「暖簾わけ」という制度は実に優れています。昔の人は、なんと深い知恵を持っていたことかと感心してしまいます。

あれこれ申しましたが、そんなわけです。どうぞ、風の旅行社名古屋を今まで同様、宜しくお願い申し上げます。

代表・古谷による「なごやブログ」も更新しました。こちらも、ぜひお読みください。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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