自慢のネパールツアー

*風のメルマガ「つむじかぜ」611号より転載


私が添乗するネパールツアーも5回目になる。今年は2月26日出発だ。弊社自慢の“3つの風のいえ”を巡るツアーである。詳細は、ツアーページをご参照いただきたい。(ただいま募集中!)

このコースの醍醐味は、なんといっても“つきのいえ”から“はなのいえ”へ尾根伝いに約3時間ほどかけて歩くトレッキングである。普段、散歩ぐらいならやっている、という方ならだれでも歩ける。一昨年は、車いすのお客様とご一緒にこの尾根を歩いた。

左手に標高6,993mのマチャプチャレ、8,000m級のアンナプルナ山群、少々遠いが、1956年、日本の山岳隊が初登頂に成功した8,000m峰のマナスルまで望める。抜けるような青空と雪を頂いたヒマラヤの峰々を遠景に、素朴な農村が近景を彩る。何度観ても感激は薄れない。そしてもう一つ大きな楽しみがある、“つきのいえ”と“はなのいえ”の露天風呂につかり、美味しいネパール料理を食しながらスタッフたちと談笑する。豊かな時間である。

1988年の年末に私が最初にネパール訪れたときは、“つきのいえ”のあるダンプス村には電気もなく、車の道も通っていなかったが、今や、Wi-Fiまで繋がるようになった。中でも一番大きな変化は、ネパール人が土日になると、このダンプス村までポカラから車で遊びに来るようになったことである。外国人トレッキング客を相手にしていたロッジが、最近では、この週末に遊びに来るネパール人たちを当て込むようになった。それにしても、こんな山のロッジで何をするのか? まさか、山を見に来るはずもない。

実は、大抵は、若者たちのグループである。ロッジの外でたき火をしながら、飲んで踊って、そりゃあ賑やかだ。マーダル(鼓のような横長の太鼓)や横笛の音が絶えない。

酒は、地酒のロキシー(ネパールの焼酎)もあるが、ネパール人はウィスキーをよく飲む。英国の影響を受けてのことだろう。今でも“ジョニクロ神話”が通じるようなところがある。楽しむのは大いに結構だが、ゴミを散乱させるのは困りものである。ダンプス村では、村の所々にゴミかごを置いてゴミを散乱させないような取り組みも行われている。

漸く、ネパール人にも余暇を楽しむ余裕が生まれたということだが、貧富の差が益々激しくなったとも言える。一昨年のネパール大地震の後は、一層そのことを感じる。

美しいヒマラヤを望み、美しい村で豊かな時間を過ごしたい。是非、ご一緒いただければ幸いです。


★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。


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