この国の進む先

11月末ごろに8割以上の人が接種を完了するといわれているが、その結果、私たちの生活はどうなるのだろうか。大きく分けて二つの可能性がある。一つはワクチンと治療薬が成功し、新型コロナがインフルエンザのような身近な存在になって日常生活に戻る可能性。もう一つは、変異株が次々と現れ新型コロナパンデミックが当面終わらない可能性だ。後者は、考えるだけでもゾッとする。

しかし、菅首相は、前者への確信を述べながらも、インフルエンザと同様の扱いになり日常生活が戻ってくるとも言わないし、それを目指すとすら公言しない。また、後者の事態に備え、ロックダウンが出来るようになる緊急事態法の整備にも踏み出さないどころか、日本にロックダウンはそぐわないといって議論のテーブルにすらつかない。挙句の果ては感染しても自宅療養が基本だと突然言い出し、身内の与党からも批判を浴びている。

いったいこの国は、何処へ向かって進んでいるのか。さっぱりわからない。リスクコミュニケーションに完全に失敗しているという声も上がっているが、説明なしでリスクコミュニケーションは図れないのは当然だ。間違ったら方向転換をすればいい。多くの国民は、説明さえきちんとしてくれれば納得するに違いない。ただ、オリンピックのSNSでの嫌気が指すほどのひどい「悪口」の類を見ていると避けたい気持ちは理解できる。しかし、それが原因ではなかろう。

今日の東京の新規感染者数は5,000人を超えた。デパートとか学習塾だとか今までにない場所でクラスターが起きている。飲食店だけを悪者にしてきたが、実は、全く違う感染形態が進行しつつあるのではなかろうか。外を遊び歩く若者もやり玉にあがってきたが、それを批判し感染に気を付けていた人たちの生活パターンも、もしかしたら気づかないうちに感染源になってしまっているのかもしれない。本当のところは、わからないままだ。

ワクチン接種が進んだことで死亡者が少ないから、感染が拡がっても、入院の原則を見直し自宅療養にすれば医療崩壊はしない。これが結論なら、そのことを科学的なデータも含めてきちんと説明すべきである。もう、もどかしくて私のイライラは募るばかりだ。

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